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【Jユースカップ】惜しくもベスト4で涙を呑んだ京都U-18。指揮官・森岡隆三が見せた熱情と進化

カテゴリ:高校・ユース・その他

川端暁彦

2016年11月14日

「俺のチーム」「俺の選手」という気持ちがコメントからも

惜しくもFC東京の前に敗れた京都だが、CB麻田(3番)を軸に終始粘り強い守備を見せた。写真:川端暁彦

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 実際、FC東京戦でも劣勢のなかで粘り強く戦い、最後まで諦めない猛攻であわや同点という場面まで作ってみせたのは、選手たちの成長以外の何物でもないだろう。麻田が「前はあっさり失点することが多かったけれど、それはなくなってきた」と言えば、福岡も「最近は本当にみんな身体を張れている。前はそこがなかった」と手応えを語る。
 
 その理由は単に、森岡監督が練習からアプローチしたというだけではないだろう。今年、低迷するチームと向き合ううちに、この指揮官自身が少し変わってきたのではないかという声は、いろいろなところから聞こえてくる。その印象は筆者も同じで、就任当初は自分のチームについて語るとき傍観者のような視点を感じることがあったのが、いまは「俺のチーム」「俺の選手」という気持ちがコメントからも自然と滲み出るようになった。
 
 試合中も、おそらくテクニカルエリアに飛び出している時間を計測すれば、昨年比で大幅な“伸び”を記録しているのではないだろうか。選手たちを「なんとか勝たせてあげたい」という気持ちが感じられるようになったし、問われてもいないのに敗因として監督としての自分を率直に挙げる潔さも、印象的だった。
 
 敗戦となった準決勝で相手のラフプレーに激昂したのも、持ち前の正義感の強さもあるだろうが、それ以上に「俺の選手」を傷付けられたことに対するピュアな怒りがあったように見えた。もちろん、この試合に勝つことだけを考えれば失敗だったかもしれない振る舞いで、行き過ぎた面もあった。ただ、敗戦後に「選手は最後まで本当によくやってくれた」と素直に「俺の選手」を褒め称える様は、森岡監督自身を含めた京都U-18というチームが、1年間で掴み取ってきた大きな果実を感じさせるものだった。
 
 
取材・文:川端暁彦
 
 
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