平川と小林の配置転換が見事に奏功

京都FW三田尻(右)の突破を阻むFC東京DF長谷川。夏の王者が逆転勝ちで決勝進出を決めた。写真:J.LEAGUE PHOTOS

逆転ゴールを決めた小林(12番)を称える平川(42番)と内田(14番)。FC東京が勝負強さを見せつけた。写真:川端暁彦
11月13日、Jユースカップの準決勝がベストアメニティスタジアム(鳥栖)で開催され、第1試合は京都サンガU-18とFC東京U-18が激突した。
立ち上がりからラッシュを仕掛けたのは京都。両翼のMF田中康介(3年)、MF島村拓弥の仕掛けを軸にFC東京を押し込む。受けて立っていたFC東京はCB蓮川壮大(3年)を中心にその猛攻を耐えしのぎ、MF内田宅哉(3年)、FW松岡瑠夢(3年)らが前線でタメを作りながら、徐々に盛り返していく。前半は一進一退の攻防が続いた。
均衡を破ったのは京都だ。51分にU-16日本代表主将のMF福岡慎平(1年)がゴール前25㍍の位置から右足アウトサイドでシュート回転をかけ、鮮やかなミドルをねじ込む。その直後にFC東京の佐藤一樹監督は、右サイドの平川怜(1年)とボランチの小林真鷹(2年)のポジションをチェンジ。中盤での構成力を高め、完全にペースを掌握する。69分に松岡がみずから得たPKを京都GK遠近眞明(3年)に阻まれるも、その5分後に小林のクロスが絶妙なループショットとなって同点に追いついた。
延長戦(10分ハーフ)に入ってすぐさま勝ち越したのはFC東京。93分、F伊藤純也(3年)のクサビをバイタルエリアで受けたFW半谷陽介(3年)がロブパス。これに呼応した小林が抜け出し、「あとは決めるだけだった」と、冷静に逆転弾を流し込んだ。指揮官の采配が的中し、3冠奪取に闘志を燃やしたFC東京が、長身CB麻田将吾(3年)を前線に配備した京都の追撃を振り切り、5年ぶりのファイナル切符を掴んだ。
「この2年間は準決勝の壁を破れなかったので、先輩たちの想いも胸に持ちながら、今日は勝って決勝に行くぞという話をしていた。選手たちが自分たちの力でモノにしたので、決勝は思い切り躍動してくれればいい」(佐藤監督)
3冠への第2関門突破まで、あと1勝だ。
立ち上がりからラッシュを仕掛けたのは京都。両翼のMF田中康介(3年)、MF島村拓弥の仕掛けを軸にFC東京を押し込む。受けて立っていたFC東京はCB蓮川壮大(3年)を中心にその猛攻を耐えしのぎ、MF内田宅哉(3年)、FW松岡瑠夢(3年)らが前線でタメを作りながら、徐々に盛り返していく。前半は一進一退の攻防が続いた。
均衡を破ったのは京都だ。51分にU-16日本代表主将のMF福岡慎平(1年)がゴール前25㍍の位置から右足アウトサイドでシュート回転をかけ、鮮やかなミドルをねじ込む。その直後にFC東京の佐藤一樹監督は、右サイドの平川怜(1年)とボランチの小林真鷹(2年)のポジションをチェンジ。中盤での構成力を高め、完全にペースを掌握する。69分に松岡がみずから得たPKを京都GK遠近眞明(3年)に阻まれるも、その5分後に小林のクロスが絶妙なループショットとなって同点に追いついた。
延長戦(10分ハーフ)に入ってすぐさま勝ち越したのはFC東京。93分、F伊藤純也(3年)のクサビをバイタルエリアで受けたFW半谷陽介(3年)がロブパス。これに呼応した小林が抜け出し、「あとは決めるだけだった」と、冷静に逆転弾を流し込んだ。指揮官の采配が的中し、3冠奪取に闘志を燃やしたFC東京が、長身CB麻田将吾(3年)を前線に配備した京都の追撃を振り切り、5年ぶりのファイナル切符を掴んだ。
「この2年間は準決勝の壁を破れなかったので、先輩たちの想いも胸に持ちながら、今日は勝って決勝に行くぞという話をしていた。選手たちが自分たちの力でモノにしたので、決勝は思い切り躍動してくれればいい」(佐藤監督)
3冠への第2関門突破まで、あと1勝だ。