どこからでもゴールを狙ってくる、相手にとって最も嫌な存在。
久保の優先順位は、常にシュートからだ。時に、その気持ちが強すぎて、チャンスを逸してしまうこともある。
狭いエリアにもドリブルで突っかかっていくのは、一見無謀なチャレンジでもある。だが、フリーの仲間がいようと、目の前に相手の守備があろうと、まずはそこを突破する道を探すところに久保の強さがある。
「良いシュートを打っても入らないこともあるし、たまにポンって適当に打って入る時もある」
だからシュートを狙い続けるし、打てる場面で打てないことを非常に悔やむ。そして、それを引きずることなく、次へと切り替えていく。
「前だったら、前半がダメだと、そのまま試合に絡まず終わるっていうのが多かったんです。そういう面では、消えずに終われて良かったかな、という感じです」
APOEL戦後、久保はそう振り返っていた。
前へ、前へ――
その連続した動きがチームに躍動感をもたらしていき、回り回って自身のゴールチャンスへと繋がっていく。どんなところからでもゴールを狙ってくる選手ほど、相手にとって嫌な存在はない。
「代表ってやっぱり、結果を出している人が行くもんだと思っています。まずは、ここで結果を出すという感じですかね」
その言葉通り、スイス・スーパーリーグで3試合連続ゴールと、求めていた結果も出してみせた。
場所を代表チームに移しても、スタイルは変わらない。真っすぐゴールへ――。それこそが、日本代表にとっても今、一番必要な特効薬である。
文:中野 吉之伴
【著者プロフィール】
なかの・きちのすけ/ドイツ・フライブルク在住の指導者。2009年にドイツ・サッカー連盟公認のA級コーチングライセンス(UEFAのAレベルに相当)を取得。SCフライブルクでの研修を経て、フライブルガーFCでU-16やU-18の監督、FCアウゲンのU-19でヘッドコーチなどを歴任。2016-17シーズンからFCアウゲンのU-15で指揮を執る。1977年7月27日生まれ、秋田県出身。
狭いエリアにもドリブルで突っかかっていくのは、一見無謀なチャレンジでもある。だが、フリーの仲間がいようと、目の前に相手の守備があろうと、まずはそこを突破する道を探すところに久保の強さがある。
「良いシュートを打っても入らないこともあるし、たまにポンって適当に打って入る時もある」
だからシュートを狙い続けるし、打てる場面で打てないことを非常に悔やむ。そして、それを引きずることなく、次へと切り替えていく。
「前だったら、前半がダメだと、そのまま試合に絡まず終わるっていうのが多かったんです。そういう面では、消えずに終われて良かったかな、という感じです」
APOEL戦後、久保はそう振り返っていた。
前へ、前へ――
その連続した動きがチームに躍動感をもたらしていき、回り回って自身のゴールチャンスへと繋がっていく。どんなところからでもゴールを狙ってくる選手ほど、相手にとって嫌な存在はない。
「代表ってやっぱり、結果を出している人が行くもんだと思っています。まずは、ここで結果を出すという感じですかね」
その言葉通り、スイス・スーパーリーグで3試合連続ゴールと、求めていた結果も出してみせた。
場所を代表チームに移しても、スタイルは変わらない。真っすぐゴールへ――。それこそが、日本代表にとっても今、一番必要な特効薬である。
文:中野 吉之伴
【著者プロフィール】
なかの・きちのすけ/ドイツ・フライブルク在住の指導者。2009年にドイツ・サッカー連盟公認のA級コーチングライセンス(UEFAのAレベルに相当)を取得。SCフライブルクでの研修を経て、フライブルガーFCでU-16やU-18の監督、FCアウゲンのU-19でヘッドコーチなどを歴任。2016-17シーズンからFCアウゲンのU-15で指揮を執る。1977年7月27日生まれ、秋田県出身。