ヨーロッパの舞台で結果を出すためにはチームの完成度が不足している。
しかし、守備の局面で相手のSBをケアするタスクを担ったインサイドハーフ(サミ・ケディラ、ステーファノ・ストゥラーロ)が外に開いたポジションを取ったため、攻撃に転じても最終ラインの前でゲームを作るアンカーのクラウディオ・マルキージオから中央に展開するパスコースが少なく、ピャニッチがボールをもらいにポジションを下げざるをえないシーンが頻発する。
そのため崩しの起点となる敵2ライン(DFとMF)間のスペースを誰も使えず、2トップが孤立する結果になった。
マンジュキッチとイグアインの2トップならば、サイドをえぐってのクロスも有効なアシストになりえたはずだが、外に開いたインサイドハーフが両SBの攻め上がりにフタをする形になって、左SBのパトリス・エブラはクロスがわずか2本、右のダニエウ・アウベスに至っては0本という結果だった。
ディバラ離脱後、3-5-2で戦った2試合(セリエAのサンプドリア戦、ナポリ戦)とも、ピャニッチが精彩を欠いていたことは事実。だがトップ下での起用も、インサイドハーフのポジショニングや連携の問題があったとはいえ、彼本来のパフォーマンスを引き出すことには繋がらなかった。
シーズン序盤はマルキージオが怪我で不在のためビルドアップの質が低く、やっとそのレジスタが戻ってきたと思ったら今度はディバラが離脱。今夏に想定していた中盤と前線のベスト構成(ケディラ、マルキージオ、ピャニッチ+ディバラ、イグアイン)が一度も実現しないまま、ピースが欠けた状態で試行錯誤を強いられているという事情はたしかにある。
さらにアッレグリ監督はそもそも、決まったメカニズムや攻撃パターンに選手を当てはめるタイプではなく、トライ&エラーを重ねながら個々のプレーヤーが持ち味を引き出し合える配置やタスクを煮詰めていく指揮官だ。
だがそれらを差し引いても、開幕から2か月半を過ぎてなおチームの最終形が固まらない状況が続いていることは確かだ。
すでにインテルとミランに土を付けられたとはいえ、覇権を争うライバルに対して圧倒的な戦力差があるセリエAでは首位の座を保っているものの、セビージャ、リヨンとの2引き分けが示す通り、ヨーロッパの舞台で結果を出すためにはチームの完成度が不足している感は否めない。
そのため崩しの起点となる敵2ライン(DFとMF)間のスペースを誰も使えず、2トップが孤立する結果になった。
マンジュキッチとイグアインの2トップならば、サイドをえぐってのクロスも有効なアシストになりえたはずだが、外に開いたインサイドハーフが両SBの攻め上がりにフタをする形になって、左SBのパトリス・エブラはクロスがわずか2本、右のダニエウ・アウベスに至っては0本という結果だった。
ディバラ離脱後、3-5-2で戦った2試合(セリエAのサンプドリア戦、ナポリ戦)とも、ピャニッチが精彩を欠いていたことは事実。だがトップ下での起用も、インサイドハーフのポジショニングや連携の問題があったとはいえ、彼本来のパフォーマンスを引き出すことには繋がらなかった。
シーズン序盤はマルキージオが怪我で不在のためビルドアップの質が低く、やっとそのレジスタが戻ってきたと思ったら今度はディバラが離脱。今夏に想定していた中盤と前線のベスト構成(ケディラ、マルキージオ、ピャニッチ+ディバラ、イグアイン)が一度も実現しないまま、ピースが欠けた状態で試行錯誤を強いられているという事情はたしかにある。
さらにアッレグリ監督はそもそも、決まったメカニズムや攻撃パターンに選手を当てはめるタイプではなく、トライ&エラーを重ねながら個々のプレーヤーが持ち味を引き出し合える配置やタスクを煮詰めていく指揮官だ。
だがそれらを差し引いても、開幕から2か月半を過ぎてなおチームの最終形が固まらない状況が続いていることは確かだ。
すでにインテルとミランに土を付けられたとはいえ、覇権を争うライバルに対して圧倒的な戦力差があるセリエAでは首位の座を保っているものの、セビージャ、リヨンとの2引き分けが示す通り、ヨーロッパの舞台で結果を出すためにはチームの完成度が不足している感は否めない。