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【日本代表】期待の新戦力・井手口陽介とは何者か?G大阪、リオ五輪での活躍に見る"怪物"の実像

カテゴリ:日本代表

佐藤俊

2016年11月08日

宇佐美から影響を受け、宇佐美に認められる存在に。

リオ五輪では本領を発揮できなかったが、良い刺激を受けて帰ってきた。写真:JMPA/小倉直樹

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「後ろから飛び出していけば相手がつかむのも大変やし、チャンスが増える。そこで点を取れるようになるのが理想です」
 
 井手口の前への意識は、G大阪の攻撃を活性化させた。実際、井手口がスタメン出場するようになってからは8試合で18得点を取ったが、それは今シーズンの総得点53点の3分の1に当たり、シーズン後半にG大阪が復調した軌跡と重なるのだ。
 
 さらに成長の跡を見せたのがミドルシュートだ。ミドルシュートへの意識は、2014年のU-19アジア選手権(ミャンマー)の時から言及していた。
 
「アジアで引いた相手を崩すには、サイドを使ったり、精度の高い攻撃をしないとダメですけど、ひとつはミドルが有効かなって思っているんで、ミドルの精度は高めていきたいと思います」
 
 それ以来、井手口はミドル砲の練習を個人的にしていたという。その成果が出たのが横浜戦のミドルだ。サイド攻撃からこぼれてきたボールを利き足ではない左足で決めた。その迫力は中澤佑二を驚愕させたが、本人は「まぐれ」といたって謙虚。

 だが、こぼれ球に素早く反応し、コースを狙って決めた一発は、それ相応の練習をしなければ蹴れないスーパーなシュートだった。
 
 井手口の練習熱心な姿勢は、G大阪ユースの先輩である宇佐美貴史から影響を受けたものである。あれほど上手い先輩でも一生懸命に練習をこなし、さらに自主練をこなす。上手くなるためには、このくらいしないといけないのか、と衝撃を受けた。
 
 宇佐美も能力の高い後輩をかわいがり、練習時間はもちろん、それ以外の時間をいかに有効に使うのか等々、プロとしての心得を説いた。
 
 宇佐美がアウクスクスブルクへの移籍を決めてG大阪を去る時、井手口はサッカーうんぬんではなく、「しっかりパパやれよ」と私生活についての助言を受けたという。それは、宇佐美が井手口のサッカーに対する姿勢をすでに認めていからに他ならない。
 
 また、「いつか代表で一緒にやれたらええな」とも言われた。G大阪では井手口自身がなかなか試合に出れず、一緒にプレーできなかった。それだけに、その言葉はしっかりと胸に刻んでいる。今回、宇佐美は代表から外れたが、井手口が確固たるポジションを築けば来年以降、そのチャンスが訪れるだろう。
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