【鹿島】CSは2強+1弱? まさかの3連敗で浦和と川崎に引き離された常勝軍団に何が起こっているのか

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェスト)

2016年10月30日

「最後に勝てばいいと思っています」(西)。

6試合ぶりに先発復帰を果たし、正確なプレーで右サイドを安定させた西(22番)。チャンピオンシップに向け、頼れる実力者が戻ってきた。(C)SOCCER DIGEST

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 もちろん、ここに来て鹿島が戦術をシフトチェンジしたわけではない。
 
 序盤はまさに“いさぎよく引いて”構えていた。盛んにボールを動かしていたのは川崎だったが、鹿島はいたずらに食いつかず、しっかりと自陣でブロックを組み、スペースを上手く消しながら、縦に入れられたボールには厳しく対応する。
 
 鹿島のソリッドな守備組織に対し、間違いなく攻めあぐねていた川崎は、徐々にリズムを悪くしていく。司令塔の中村が不用意に奪われる場面が散見されるようになると、全体のラインが少しずつ下がり、ボールを握る時間も短くなってくる。
 
 緩やかに、主導権が入れ替わる。鹿島がポゼッションを高め、テンポ良くパスを交換し、ピッチを幅広く使いながら、相手を押し込んでいくシーンが増える。
 
 良い攻撃は、良い守備から生まれる――これもサッカーにおいてはひとつの真理である。第1ステージは最小失点(17試合中10失点)で優勝を飾ったように、強固なディフェンスという“鹿島らしさ”をベースに、攻撃面で川崎のお株を奪ってみせた。
 
「試合が終わった後も、あんまり負けた気がしないというか。今日は本当に自分たちのペースでできていたし、久しぶりに自分たち主導で、1試合を通して手応えを感じられる試合だったのに、結果がついてこなくて残念だった」
 
 永木のこの言葉に、西や昌子も同調する。
 
「やられた場面はもちろん修正が必要だけど、全体的に手応えを感じている」(西)
 
「正直、(反省点は)あの1本(失点)ぐらいやったんじゃないかな。手応えとしては、かなり良かった」(昌子)
 
 誤解を恐れずに言えば、今節の川崎戦に勝ったところで、年間順位は3位のまま。勝点3が絶対に必要なわけではなかった。だからといって負けていい道理はないが、ただの敗戦ではなかった。今後につながる勝点ゼロだった。
 
 3連敗のなかで、確実にチーム状態は上向きつつある。むしろ、来るべき決戦に照準を合わせるように、万全の準備を整えようとしている。
 
――なかなか勝ち切れていないイメージだが、どう感じている? 報道陣の質問に対し、西はきっぱりと言った。
 
「最後に勝てばいいと思っています」
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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