そんな岡崎を評価したのは、指揮官のクラウディオ・ラニエリだ。
 
　前節終了後には日本代表FWについて「私はチームのためにハードワークをするシンジが大好きなんだ」と手放しで評価したイタリア人指揮官は、10月27日に行なわれた会見でも、岡崎を次のように称賛した。
 
「彼はハードワーカーで、プレスも献身的にかけてくれるからとても重要だ。シンジはいわばチームの『ディリディン、ディリドン』だ。選手を目覚めさせるためのベルをシンジは持っている」
 
　岡崎の献身性を目覚まし時計の音に例えて「チームのスイッチになる」と改めて評価したラニエリだが、４日後の11月２日にチャンピオンズ・リーグ（CL）のコペンハーゲン戦を迎える、この土曜日の選手起用については「私は両方の試合を意識している。考えさせてほしい」として明言を避けた。
 
　さらにラニエリは「CLを優先する。ただ、もちろんすべて試合が重要で、我々は全てに勝利したいがね」と語り、グループ首位に立つCLを意識している様子だ。
 
　欧州を意識する指揮官が、ターンオーバーをトッテナム戦で利用することが考えられる。よって、今シーズンはこれまで控えに回ることが多い岡崎の先発起用の可能性は、決して小さくないだろう。