• トップ
  • ニュース一覧
  • 元磐田のカレン・ロバートがインドデビュー! 突然のクビ宣告から有名スター集うリーグに至るまでの10か月とは?

元磐田のカレン・ロバートがインドデビュー! 突然のクビ宣告から有名スター集うリーグに至るまでの10か月とは?

カテゴリ:海外日本人

小須田泰二

2016年10月27日

ようやく労働ビザの申請が下り、インドの地に降り立った時には3試合を消化していた。

インド・スーパーリーグには多くの有名選手や監督が在籍。写真は元イタリア代表で現在インドで指揮を執るザンブロッタとの一枚。

画像を見る

 今年で3年目を迎えるインド・スーパーリーグは8チームが参戦し、毎年10月から12月にかけて開催される。まさに短期集中開催のリーグで、Iリーグ(インドリーグ)が活動していない時期を利用して行われる。
 
 10月1日の開幕戦に合わせて、チームの始動日は8月29日だった。しかし始動日が過ぎても、クラブから一向にビザ申請に必要な書類が届かなかった。いざ書類が届いたと思ったら、原本ではなくコピーが送られてきたのだ。当然、コピーの書類ではインド大使館の許可が下りるはずもなく、そこからふたたび原本が届くのを待って、ようやく労働ビザの申請が下りたのである。
 
 結局、カレンがインドの地に降り立ったのは10月9日。インド・スーパーリーグ開幕から、すでに1週間が過ぎ、開幕戦を含めて、すでに3試合が消化されていた。
 
 チームメイトや監督への挨拶もままならず、カレンは3日後のプネー・シティ戦でいきなりベンチ入りを果たした。試合前、ポルトガル人監督が個別に声をかけてきたのである。
「そうしたら、『ポジションはどこやれるのか?』って聞いてきて……。『えっ、知らなかったんかいっ!』ってツッコミたかった(苦笑)」
「前目だったらどこでもできるけれど、左のウイングでプレーするのが一番好きと伝えた。でもいざ試合が始まったら、前半(37分)にうちの選手が一発レッドで退場して。守備的な戦いを強いられて、出場のチャンスが消えていた」
 
 しかし、その3日後にインドデビューを飾った。アウェーのデリー・ディナモス戦で、1対1で迎えた82分からピッチへ送り出されたのだ。
 
「残り8分の状況だったけれど、何度か1対1の局面があって、どんどん行けた。スピード感、キレの部分では十分通用していた。自分の特長は出せたと思う」
 
 最後の公式戦は去年の11月下旬。ソウル・イーランドFCの一員としてプレーして以来、じつに11か月ぶりの実戦となった。
 
「社会人の練習試合には出ていたけれど、こうやってプロとして試合に出られるのが、なにより嬉しい。これから実戦コンディションを上げていきながら、あとは早くゴールを決めたいね」
 
【関連記事】
泣くことすらできない病… 森﨑浩司の凄絶なサッカー人生に恩師ミシャはどう寄り添ったのか?
大久保も感謝する風間八宏の教え。プロ選手にも目から鱗だった「フリーの定義」とは?
【ヒューマンストーリー】カレン・ロバートという生き方
【先取り移籍マーケット】活発に動く神戸とG大阪。川崎のFW陣と仙台のR・ロペスが争奪戦に?
モウリーニョが「壊滅的。本当に最悪」とマンチェスターでの単身赴任生活に愚痴

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ