新布陣不発の豪州指揮官。地元メディアの追及に「前半を無駄にした」と采配ミス認める

カテゴリ:日本代表

植松久隆

2016年10月12日

「日本は引き分けで御の字と思ったのかもしれない」

自陣に引いて守った日本をオーストラリアが攻めあぐむという展開に。ポステコグルー監督も思惑が外れたようだ。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 会見が、オーストラリア目線のみで終始するのは避けたかった。最後に「今夜の日本は、貴方がライバルと期待した通りの日本だったか」との問いをぶつけた。すると、ポステコグルー監督は筆者の方に軽く向き直って言った。
 
「正直に言えば、今日の日本のパフォーマンスは違った。ある程度は予想はできたが、かなり引いてきた。おそらくは、先制点を得て、それを守り切れればと思ったのか。さらには追いつかれても、このまま引き分けで勝点1でも御の字と思ったのかもしれない」
 
 監督はさらに続ける。
「今夜の試合での日本のパフォーマンスは、今までの日豪戦でのこちらをプレッシャーで追い込むような典型的な日本の戦い方とは違った。こっちの攻撃を止めてからのリアクションでのカウンター攻撃など、明らかにいつもと違うパフォーマンスだった。それでもさすがに、きちんと統制が取れ、守備でも激しさを見せてきたが、やっぱり自分が予想していた日本とは違った」
 
 これで、06年以降、今回を入れて最終予選で5回顔を合わせてきた日豪両国の対戦成績は、オーストラリアの1勝4分(※全体での通算戦績ではない)となった。ポステコグルー監督と23名のサッカルーは、いまさらながら日本というライバルに勝つことの難しさを感じているに違いない。
 
取材・文:植松久隆(フリーライター)
 
 
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