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【豪州メディアの視点】大衆紙は日本の“ケイヒル恐怖症”を揶揄。記事や会話の端々に感じる日本への優越感

カテゴリ:国際大会

植松久隆

2016年10月10日

地元紙は「ケイヒルはベンチスタートが濃厚」との見立て。

ケイヒルの起用法を示唆したポステコグルー監督。地元紙は、ベンチスタートが濃厚と報じている。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 そんな状況もネットの世界では若干様相が異なる。同じ『ヘラルド・サン』紙でも、ウェブ版になるとサッカーに関する記事のボリュームが、配信記事も含めて、かなり増える。その中で目を引いたのは10日朝にアップされた「日本にケーヒル警報発令」と題した記事だ。
 
 冒頭「日本はケイヒルを恐れている。そして、ケイヒル本人もそれをよく分かっている」で始まる記事は、「アジアの強豪同士の大一番で、メンバーシートにケイヒルの名前が載るだけで、はるばる遠征してきたサムライ・ブルーの背筋をゾッとさせる」と日本の“ケイヒル恐怖症”を揶揄するような論調だ。
 
 どうしても、日本が気になるケイヒルの動向。監督会見でもアンジ・ポスタコグルー監督は「(ケイヒルは)先発したいかって聞けば、喜んで手を上げる」というように、ケイヒルは先発でも暴れる。
 
 しかし、同監督は、その発言の直前で「先発をさせるのであれば、今日の(練習での)様子を見て決める。(中略)もし、彼が先発しなくても、試合の重要な局面でプレーするのは確実。試合の後半、たとえば30分とかプレーするだけでも相手にダメージを与えられる」と、かなり具体的にケイヒルの起用法に触れた。この一連のコメントから、筆者は「ケイヒルはベンチスタート」だろうと得心した。
 
 そんな解釈は、現地メディアとも共有できたようだ。会見後、間もなく上がった『ヘラルド・サン』紙のウェブ記事は、「アンジ(・ポスタコグルー監督)、ケイヒル起用法を明かす」と題し、監督の会見での発言を詳報。その論調も、筆者の解釈同様に「ケイヒル先発回避濃厚」を明言しないまでも、強く示唆する内容だった。
 
 日本の“天敵”ケイヒルはスーパーサブが濃厚、試合はオーストラリア優勢――。
 
 これが現地メディアの見立てと書いて語弊はないだろう。最後にひとつ、メディアではないが、かなりシビアな分析に基づいてオッズを立てるスポーツ・ベッティング大手のUbet社の現在のオッズが、日本の「2.90倍」に対して、オーストラリア「2.45倍」と、オーストラリア優勢となっていることも併せてお伝えしておく。
 
取材・文:植松久隆(フリーライター)
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