それから2年後、彼はアーセナルを離れ、バルサのユニホームを身に纏う決心を固める。低調な出来に終わったファーストシーズンを経て、ジョゼップ・グアルディオラ体制の1年目、国内リーグでは19ゴール、そしてCLでも得点を量産して、ついに欧州王者の一員となった。
こうして、クラブレベルではほぼ全てのタイトルを手にしたアンリは、09-10シーズン後にバルサとの契約を解除し、残りのキャリアを米国MLSのニューヨーク・レッドブルズで過ごしたのである。
そんな彼にはもうひとつ、忘れてはならないキャリアがある。言うまでもなく、フランス代表としての歩みだ。彼はここでもエリートであり、15歳の時から代表に名を連ね、96年にU-19欧州選手権優勝に大貢献、翌年にはワールドユース(現U-20ワールドカップ)にも出場した(ベスト8)。
A代表には97年10月1日の南アフリカ戦でデビュー。翌年、所属クラブのモナコでは常時スタメンとはいかない立場だったにもかかわらず、「若さと意外性に期待した」というエメ・ジャッケ監督によって、自国開催のワールドカップの最終メンバーに選出された。
この大会でアンリは3試合のスタメン出場を含む、計5試合でピッチに立ち、3得点。グループステージのサウジアラビア戦では、先制点を含む2ゴールを記録した。しかし唯一、ブラジルとの決勝戦では偉業達成の瞬間をピッチの外から眺めることとなった。
20歳で世界王者の一員となった彼は、その2年後の欧州選手権では、不動のレギュラーとして5試合に出場。今度は、イタリアとの決勝でもピッチに立ち続け、劇的な展開の末に大陸王者の座を勝ち取った。
こうして、「レ・ブルー」でのキャリアにおいては、早い段階で2つのビッグタイトルを手にしたアンリだが、そこから先は、苦しみ、悔しさばかりがつきまとうこととなった。
2002年日韓W杯でチームは無得点でグループステージ敗退を喫し、アンリ自身は2戦目(ウルグアイ戦)で退場処分を食らってひと足先に大会を終了。EURO2004では2ゴールを挙げたが、チームは準々決勝で伏兵ギリシャに敗れ去った。
2年後のドイツW杯では、準々決勝で優勝候補筆頭のブラジルを下す決勝ゴールを挙げたものの、決勝ではイタリアに守り切られ、PK戦で6年前の雪辱を許し、EURO2008はオランダ戦で1点を挙げるも試合は1-4の大敗、チームはグループステージで1勝も挙げられずに終わった(1分け2敗)。
そして、最後のビッグイベントとなった2010年南アフリカW杯では、欧州予選のアイルランド戦でアンリが左手で決勝点を“アシスト”したかたちとなり、世界的な大論争を巻き起こすこととなってしまった。
本大会ではグループステージで全敗。無残な結果を残しただけでなく、内紛が起こったり、レイモン・ドメネク監督が敵将との握手を拒否したりと、フランスは世界に恥を晒す結果となった。
2試合に交代出場したこの大会をもって代表チームのキャリアに終止符を打ったアンリは、2014年12月にレッドブルズを退団するとともに、現役を引退した。
以降は解説者、古巣アーセナルのユースコーチを務め、今夏、ベルギー代表のアシスタントコーチ就任を発表して、世界を驚かせた。
美しいゴールを量産して多くのファンを魅了してきた天性のストライカーは、新たなキャリアにおいて何を見せてくれるか。今後も、アンリが世界中の人々の注目と期待を集め続けるのは間違いない。
260万DLの人気アプリに“レジェンド”が蘇る!!

ユーザー自身がオーナーとなって理想のサッカークラブを作り上げる、スマートフォン用育成シミュレーションゲーム「ポケサカ」(対応OSはiOS、Android、端末対応はKindleFire)。WSDコラボ企画の第34弾となる今回は、アンリが登場。「アンリカップ」にエントリーして、「フランス版アンリ」を手に入れよう。詳細は新機能が追加されたアプリ内でチェック!!
公式HP:http://www.pksc.jp/
公式twitter:@PocketSoccer_PR
APP storeからダウンロード
https://itunes.apple.com/jp/app/id572515596
Google playからダウンロード
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.newstech.awakereset
KindleFireでダウンロード
http://www.amazon.co.jp/dp/B00L94O82W