レジェンドの軌跡 THE LEGEND STORY――第2回・カカ(オーランド・シティ/ブラジル代表)

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サッカーダイジェストWeb編集部

2016年07月22日

高い技術と知性、そして献身性――。20歳で世界王者の一員に。

2007年にバロンドールを受賞。世界最高の選手となったカカだが、少年時代は補欠としてチームメイトのプレーをベンチから眺める時期もあった。 (C) REUTERS/AFLO

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 本誌ワールドサッカーダイジェストと大人気サッカーアプリゲーム・ポケサカとのコラボで毎月お送りしている「レジェンドの言魂」では、サッカー史を彩った偉大なるスーパースターが、自身の栄光に満ちたキャリアを回想しながら、現在のサッカー界にも貴重なアドバイスと激励を送っている。
 
 第2回となる今回は、ミランで世界的な名声を獲得し、その後、当時の歴代2位となる高額の移籍金でレアル・マドリーに加入、ブラジル代表としても3度のワールドカップに出場したカカだ。
 
 34歳となった現在、MLS(メジャーリーグ・サッカー)のオーランド・シティでプレーしているが、まだ代表チームにも招集されるなど、健在ぶりを見せている“クラック(天才)”の半生を振り返っていく。
 
――◇――◇――
 
 1982年4月22日、ブラジルの首都ブラジリアの中流階級の家庭に生まれたリカルド・イゼクソン・ドス・サントス・レイチ。彼が「カカ」と呼ばれるようになったのは、幼い弟が「リカルド」を間違って発音したことに由来している。
 
 7歳でサンパウロに移り住んだ彼は、数年後に名門サンパウロのスクールに入団。技術的には秀でたものを持っていたが、線が細く、また“育ちの良さ”ゆえの控えめな性格も災いし、レギュラーの座を射止められずにいた。
 
 それでも、1つひとつ課題をクリアすることで天性の才能を開花させ、18歳の時にトップチームデビューを果たし、ファーストシーズンで27試合出場12得点という十分過ぎる成績を残している。
 
 当時から、ドリブル、パス、シュートともにハイレベルであり、ポジショニングやランニングも含めた全てのプレーが知性的。そして常に守備の意識を持つ、チームにとって最も有用性のある選手として成長を遂げていった。
 
 プロデビューの翌年に早くもブラジル代表入りを果たし、20歳で2002年日韓ワールドカップのメンバー入りを果たす。本大会では、グループステージのコスタリカ戦で交代出場を果たしたのみだったが、優勝メンバーとして大きな勲章を手に入れた。
 
 サンパウロで3シーズンを過ごした後の03年、キャリアの大きな転機を迎える。約12億円の移籍金で、欧州王者に輝いたばかりのイタリアの名門、ミランへ移籍することが決定したのだ。
 
 メディカルチェックで抜群の身体能力の高さを示し、ピッチに立つとあっという間に、リバウド、ルイ・コスタ、フェルナンド・レドンドといった偉大な先輩からポジションを奪取。中盤でチャンスを量産し、守備でも貢献したかと思えば、決定力の高さで貴重なゴールを生み出した。
 
 そしてこのシーズン、カカは30試合出場10得点という数字以上の強いインパクトを見る者に与えた。そしてミランは、勝利勝点が3に移行した1994-95シーズン以来、最多(当時)となる82勝点(全34試合)を記録して、5年ぶりとなるスクデット獲得を果たした。

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