【名古屋】新監督就任3日で明らかな変化。復帰の闘莉王には絶大なる信頼の声

カテゴリ:Jリーグ

今井雄一朗

2016年08月26日

監督、選手ともに闘莉王への信頼感は絶大。

ジュロヴスキー新監督の就任以降、チームは確実に変化を見せている。戦術面の明確化によって選手の不安は取り除かれているようだ。写真:田中研治

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 新指揮官が就任会見の場で突如として発表した、頼れる闘将の復帰は想定外の緊急補強だった。ジュロヴスキー監督は「彼のリーダーシップに期待している。彼はナチュラルなリーダーだ」とその存在感に惚れ込んでおり、監督に就任するにあたって真っ先に復帰をリクエストしている。
 
 選手たちの反応も上々で、松田力が「トゥさんが帰ってくるから後ろは安定するので、あとは攻撃」と言えば、盟友・楢崎正剛も「半年間やっていない心配はあるけど、そういう状況でもやってしまうのが闘莉王という選手だと分かっているから期待してしまう」と絶大なる信頼感を寄せる。
 
 楢崎が言うように懸念材料はコンディションと試合勘だが、逆に言えばそれ以外は誰も心配していない。統率力、高い戦術眼、ビルドアップ能力の高さ、ゴール前での決定力など、今季のチームに不足していた要素をすべて併せ持つ男の帰還は、条件付きではあるがプラスに作用することのほうが多い。特にポゼッションから試合をコントロールする能力とリーダーシップは、ゲームマネジメントに課題を抱え続けてきた名古屋にとって、最も大きな影響を与えるはずだ。
 
 監督とチームリーダーを補強し、残り8試合で名古屋は少なくとも5勝以上、できれば6勝以上の勝点をもぎ取り、至難の業ともいえるJ1残留を果たす算段でいる。その意味では新潟や仙台、磐田、湘南など残留を争うチームとの対戦が残っていることもチームのモチベーションを上げている。
 
 それでも17試合連続未勝利のチームにとっては、なんとも高いハードルと言えるが、選手もスタッフも、クラブの誰も諦めてはいない。
 
取材・文:今井雄一朗(フリーライター)
 
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