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【韓国メディアの視点】日本敗退を「サムライの没落」と報道。「OAの人選」や「守備の虚弱さ」を問題視

カテゴリ:連載・コラム

慎武宏

2016年08月12日

「日本が切実さをもって五輪の準備をしたかを問いたい」(ソ・ホジョン記者)

欧州でプレーするソン・フンミン(7番)など充実したOAを揃えた韓国と比較すると、「準備は十分でなかった」とソ・ホジョン記者は言う。(C)Getty Images

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 リーダー不在と同じ文脈で韓国メディアが多く指摘しているのが、「韓国と日本、ワイルドカードが分けた喜悲」(『スポーツ韓国』)などオーバーエイジの人選である。

 ソン・フンミン、ソク・ヒョンジュン、チャン・ヒョンスなど海外組で固めそれぞれ効果的な活躍を見せている韓国に対し、日本のオーバーエイジはチームにプラスアルファをもたらすことができなかったという見る記者が多い。
 
 韓国の著名なサッカージャーナリストであるソ・ホジョン記者もこう指摘した。
 
「韓国も日本も2014年ワールドカップで世界との差を痛感したはすだ。国際大会で成果を出すためには、相手以上に準備することが必要だが、日本がそんな切実さをもって今回の五輪の準備をしたかを問いたい。
 
 端的な例がオーバーエイジだ。韓国は3人とも海外クラブに所属しており所属クラブとの協議が容易ではなかったが、説得して招集にこぎつけ、その効果が表れている。
 
 日本は欧州クラブに過度に配慮してオーバーエイジの人選でかなりの譲歩があったと聞くし、直前には久保も招集できなかった。こうした部分ひとつをとっても、日本はリオ五輪の準備で万全を尽くせなかったと言えるのではないか」
 
 そんな日本とは対照的に、グループリーグ突破を果たした韓国。「日本、イラクは脱落、8強進出した韓国がアジアの自尊心を守った」(『アジア経済』)、「リオ五輪サッカー、喜悲分かれた韓日」(『日曜新聞』)と韓国メディアも対照的に終わった両国の結果を報じているが、『中央日報』のサッカー班チーム長であるソン・ジフン記者は言う。
 
「韓国と日本は対照的な結果に終わったが、今年1月のU-23アジア選手権の決勝戦こそが、韓国五輪代表に大きな悟りを与えてくれた。言うまでもなく韓国は大量リードしながら日本に逆転負けを喫した。あの経験を通じて、韓国は勝っている状況でも油断しないこと、押されていても最後まで諦めてはいけないというふたつの悟りを得た。
 
 初戦のフィジー戦やドイツ戦、試合内容では押されたが勝利したメキシコ戦などが、その成果だろう。アジア選手権決勝で日本に逆転負けを喫したのが、韓国にとってはむしろ災いが転じて福となった」

 そう語り、さらに続けた。
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