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【韓国メディアの視点】日本敗退を「サムライの没落」と報道。「OAの人選」や「守備の虚弱さ」を問題視

カテゴリ:連載・コラム

慎武宏

2016年08月12日

「ベストな状態でなかったナイジェリアに5失点は酷すぎた」(キム・ソンジン編集長)

韓国メディアは、「日本スウェーデンに勝っても脱落、またしても屈辱を味わう」(『アジア経済』)などと、日本敗退を伝えた。写真:JMPA/小倉直樹

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 リオデジャネイロ五輪でグループリーグ敗退に終わった手倉森誠監督率いる日本五輪代表のことは、韓国でも詳しく報じられている。
 
「奇跡はなかった日本サッカー、スウェーデンを下したが8強進出は挫折」(『朝鮮日報』)

「日本スウェーデンに勝っても脱落、またしても屈辱を味わう」(『アジア経済』)

「“サムライの没落”日本、スウェーデンを1-0で下してもグループリーグ脱落」(『スポーツ京郷』)
 
 と、1勝1分1敗の成績を残してもグループリーグ突破できなかったことにウェイトを置いた記事も多かった。
 
 こうした見出しや記事の引用だけではわからない韓国メディアの日本評を知りたくて、サッカー専門メディアで活躍するサッカージャーナリストに話を聞いた。
 
「日本でもそう見ているでしょうが、やはり初戦のナイジェリア戦の敗北が痛かったのでは」
 
 開口一番にそう語ったのは、『スポータルコリア』のキム・ソンジン編集長だ。大会前にも「ナイジェリア戦に白星を奪えそうだが、先制点を許してはならない」としていたが、そこから日本の歯車が狂ったと見ている。
 
「ベストな状態でなかったナイジェリアに5失点は酷すぎた。もちろん、日本の追撃の意志も評価するが、序盤の浮き足立つ姿はかつての日本の短所だった軟弱な精神力がそのまま出てしまったように映った」
 
 韓国メディアのなかには、「ナイジェリアばかりを見続けて荷造りすることになった日本」(『京郷聞』)と初戦から最後の星勘定までナイジェリアに振り回されたことを皮肉する記事もあったが、『フットボリスタ』のハン・ジュン記者は日本の守備力にグループリーグ敗退の理由があったのではないかという。
 
「攻撃陣の技術は全般的に良かったが、問題は守備にあった。ナイジェリアに5失点、コロンビアに2失点は、相手の攻撃が良かったこともあるが、日本の守備の虚弱さに問題があったのでは。日本は、守備的MFやCBのポジション、さらには空中戦やルーズボールの奪い合いで闘争心と戦闘力が感じらなかった。リーダー不在も大きかったのではないか」
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