スソに加えて、クアドラードまで入団してくれば……。
本田はオフの日本帰国時に負った怪我の影響でチーム練習合流が遅れていたが、故障はすでに完治している。それでも3試合で一度としてスタメンを勝ち取れなかった。つまり現時点でモンテッラは、本田を右ウイングのバックアッパーとして考えているのだ。
本田自身も少ないプレータイムの中で、指揮官の評価を覆すほどの大きなインパクトを残せなかった。いくつかのドリブル、数本のシュート、ほんの少しのパスがあっただけだ。しかし、それも仕方ない面がある。私はずっと主張してきたが、本田は途中出場で力を発揮できるタイプではない。スタメンでこそ価値が高まる選手だ。
いまモンテッラが本田よりも気に入っているのが、22歳のスペイン人サイドアタッカー、スソだ。昨シーズン途中にレンタル移籍したジェノアで逞しさを増して、今夏にミランに復帰した左利きの天才肌が、現時点における右ウイングのレギュラー筆頭である。
スソは技術と創造性を兼備したいわゆるファンタジスタ。そうしたタイプの例にもれず継続性と守備力の欠如が難点だが、それでもモンテッラは、他クラブから引きも多いこのレフティーの残留をクラブ首脳陣にリクエストしている。
また、エムバイ・ニアングもCFのみならず両ウイングに対応可能で、本田の有力なライバルのひとり。アメリカ遠征でこの逸材は、チーム随一のパフォーマンスを見せていた。
おまけにミランは現在、チェルシー(昨シーズンはユベントスにレンタル)のファン・ギジェルモ・クアドラードを獲得するために、総力を挙げて動いている。このコロンビア人のもっとも得意なポジションは、右ウイングだ。
モンテッラにとってクアドラードはフィオレンティーナ監督時代の教え子であり、その爆発的なスピードを利した突破と裏への抜け出しを極めて高く評価している。
本田はすでに困難な立場に置かれているにもかからず、未来はさらに厳しいかもしれない。もしクアドラードが加入すれば、ヨーロッパ・カップ戦もないミランで本田は、かなり出番が限られてしまう危険性がかなり高いのだ。
つまりミランがクアドラードを獲得できるか否かで、本田の立場は大きく変わる。よって、「ミランのメルカート動向に注意しながら、自分の身の振り方を慎重に見極めている」というのが、今の本田の置かれた状況だろう。
モンテッラが自分を値踏みしている真っ最中であることは本人もよく分かっているはずだが、前述した通りここまでに本田に与えられたアピールの場はごく僅かだった。
本田自身も少ないプレータイムの中で、指揮官の評価を覆すほどの大きなインパクトを残せなかった。いくつかのドリブル、数本のシュート、ほんの少しのパスがあっただけだ。しかし、それも仕方ない面がある。私はずっと主張してきたが、本田は途中出場で力を発揮できるタイプではない。スタメンでこそ価値が高まる選手だ。
いまモンテッラが本田よりも気に入っているのが、22歳のスペイン人サイドアタッカー、スソだ。昨シーズン途中にレンタル移籍したジェノアで逞しさを増して、今夏にミランに復帰した左利きの天才肌が、現時点における右ウイングのレギュラー筆頭である。
スソは技術と創造性を兼備したいわゆるファンタジスタ。そうしたタイプの例にもれず継続性と守備力の欠如が難点だが、それでもモンテッラは、他クラブから引きも多いこのレフティーの残留をクラブ首脳陣にリクエストしている。
また、エムバイ・ニアングもCFのみならず両ウイングに対応可能で、本田の有力なライバルのひとり。アメリカ遠征でこの逸材は、チーム随一のパフォーマンスを見せていた。
おまけにミランは現在、チェルシー(昨シーズンはユベントスにレンタル)のファン・ギジェルモ・クアドラードを獲得するために、総力を挙げて動いている。このコロンビア人のもっとも得意なポジションは、右ウイングだ。
モンテッラにとってクアドラードはフィオレンティーナ監督時代の教え子であり、その爆発的なスピードを利した突破と裏への抜け出しを極めて高く評価している。
本田はすでに困難な立場に置かれているにもかからず、未来はさらに厳しいかもしれない。もしクアドラードが加入すれば、ヨーロッパ・カップ戦もないミランで本田は、かなり出番が限られてしまう危険性がかなり高いのだ。
つまりミランがクアドラードを獲得できるか否かで、本田の立場は大きく変わる。よって、「ミランのメルカート動向に注意しながら、自分の身の振り方を慎重に見極めている」というのが、今の本田の置かれた状況だろう。
モンテッラが自分を値踏みしている真っ最中であることは本人もよく分かっているはずだが、前述した通りここまでに本田に与えられたアピールの場はごく僅かだった。