塩谷を右SBで起用するのも一手かもしれない。
「2-2に追いついてからの3失点目、僕が取られたPKの4点目が一番痛かった。本当に申し訳ないなと。(守備のオーガナイズが崩れた)要因はいろいろあると思いますけど……1対1であったり、ブロックを作った時にどれだけ上手くボールを入れさせず、相手に前にボールを運ばせないようにすることが大事になる。周囲との連係? 失点をこれだけしていて、そういう質問が出るということは、『慣れていない』と素直に認めないといけないですね」
コロンビア戦、スウェーデン戦と中2日で続く。試合翌日はリカバリーがメインとなることを考えると、練習で修正する時間はほとんどなく、ミーティングでのフィードバック、DF、GK、ボランチを含めた話し合いですり合わせを行なうしかない。それと同時に、手倉森監督は最終ラインをテコ入れするのか、あるいは変えずに挑むのか、決断しなければならないだろう。
世界に比べて、身体能力など個の能力で劣る以上、周囲の選手と連動して“組織”として守るしかない。こと植田とのコンビネーションに関しては、オーバーエイジの塩谷よりも、立ち上げ当初からしのぎを削ってきた岩波のほうが相性は良い。中央を安定させる意味では、「植田―岩波」コンビを起用することを推奨したい。屈辱的な敗戦をベンチで見守った岩波は、試合後にチームの改善点について自分なりの見解を述べている。
「中盤でプレッシャーに行けず、イージーなミスからも失点していたし、ブロックを組んでそこからボールに出て行く守備ができてなかった。(世界相手に)フリーでやらせるとゴールまでつなげる力があるので、あれでは難しいかなと思います」
CBを変えるとともに、もうひとつ浮上する選択肢はブラジル戦、ナイジェリア戦と精彩を欠いた室屋の起用法だ。アジア最終予選のようにターンオーバーを採用するのであれば、亀川を使う可能性は十分あるだろう。しかし、コロンビアはドルラン・パボンという攻撃の起点を左サイドに置いている。つまりは、日本の右サイドがキーエリアのひとつということ。長らくこのチームでやってきた室屋のコンビネーションよりも、高さやフィジカル面を強化する意味で、塩谷を右SBで起用するのも一手かもしれない(無論、リスクが伴うのも承知だが……)。
前半は0-0でしのぎ、後半勝負。「耐えて勝つ」ゲームプランを最後まで貫くのであれば、“変化”を作って新たな風を吹き込ませることも必要だろう。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト特派)
コロンビア戦、スウェーデン戦と中2日で続く。試合翌日はリカバリーがメインとなることを考えると、練習で修正する時間はほとんどなく、ミーティングでのフィードバック、DF、GK、ボランチを含めた話し合いですり合わせを行なうしかない。それと同時に、手倉森監督は最終ラインをテコ入れするのか、あるいは変えずに挑むのか、決断しなければならないだろう。
世界に比べて、身体能力など個の能力で劣る以上、周囲の選手と連動して“組織”として守るしかない。こと植田とのコンビネーションに関しては、オーバーエイジの塩谷よりも、立ち上げ当初からしのぎを削ってきた岩波のほうが相性は良い。中央を安定させる意味では、「植田―岩波」コンビを起用することを推奨したい。屈辱的な敗戦をベンチで見守った岩波は、試合後にチームの改善点について自分なりの見解を述べている。
「中盤でプレッシャーに行けず、イージーなミスからも失点していたし、ブロックを組んでそこからボールに出て行く守備ができてなかった。(世界相手に)フリーでやらせるとゴールまでつなげる力があるので、あれでは難しいかなと思います」
CBを変えるとともに、もうひとつ浮上する選択肢はブラジル戦、ナイジェリア戦と精彩を欠いた室屋の起用法だ。アジア最終予選のようにターンオーバーを採用するのであれば、亀川を使う可能性は十分あるだろう。しかし、コロンビアはドルラン・パボンという攻撃の起点を左サイドに置いている。つまりは、日本の右サイドがキーエリアのひとつということ。長らくこのチームでやってきた室屋のコンビネーションよりも、高さやフィジカル面を強化する意味で、塩谷を右SBで起用するのも一手かもしれない(無論、リスクが伴うのも承知だが……)。
前半は0-0でしのぎ、後半勝負。「耐えて勝つ」ゲームプランを最後まで貫くのであれば、“変化”を作って新たな風を吹き込ませることも必要だろう。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト特派)

7月28日発売号のサッカーダイジェストの特集は、出場16か国の選手名鑑付きリオ五輪開幕直前ガイド。キャプテンの遠藤航選手、オーバーエージで参戦の塩谷司選手のインタビューに加えて、手倉森誠監督のインタビューから「メダル獲得への7大ポイント」を探ります。クラブダイジェストでは第1ステージの王者・鹿島アントラーズを取り上げ、さらにJ1&J2の補強動向、名古屋のハ・デソン選手のインタビューも掲載とボリューム満点の内容になっています。