ゴール前での落ち着きを取り戻し、絶妙なアシストも決める。
50分にはGK廣末陸のパントキックに抜け出した鍵山から、途中出場のMF堀脩人と繋ぎ、ボールは鳴海へ。右サイドからドリブルで仕掛けると、相手DFがシュートを警戒して来た。
「僕の前に二人のDFがいて、(郷家)友太がランニングで一人を引きつけてくれた。そうしたらゴール前にできたスペースに(MF)嵯峨理久がフリーで入って行くのが見えた」
冷静だった。もしこれまでの鳴海だったら、ゴールが欲しいあまりに強引に打っていただろう。しかし、より確実に点が取れるポジションにいた仲間を見つけると、打つと見せかけて、スルーパスを送り込んだ。しかも、「ワンタッチしたら追いつかれるかもしれないので、ダイレクトで打てるように」と、足下ではなくスペースに出した。ボールはトップスピードで入って来た嵯峨の足下に吸い込まれ、鳴海が送ったメッセージ通り、ダイレクトでゴールに突き刺した。
後半18分に1点を返され、鳴海は同31分に交代を告げられたが、チームは鳴海が生み出した2ゴールを守り抜き2−1の勝利。ベスト4へと駒を進めた。
「チームが勝てたことが嬉しい。得点王? 狙いますよ」
覚醒したポイントゲッターは、ゴール前での落ち着きも取り戻した。次なる相手は流経大柏。ここでもポイントゲッターたる証明をし、得点王に王手を掛けるつもりだ。
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
「僕の前に二人のDFがいて、(郷家)友太がランニングで一人を引きつけてくれた。そうしたらゴール前にできたスペースに(MF)嵯峨理久がフリーで入って行くのが見えた」
冷静だった。もしこれまでの鳴海だったら、ゴールが欲しいあまりに強引に打っていただろう。しかし、より確実に点が取れるポジションにいた仲間を見つけると、打つと見せかけて、スルーパスを送り込んだ。しかも、「ワンタッチしたら追いつかれるかもしれないので、ダイレクトで打てるように」と、足下ではなくスペースに出した。ボールはトップスピードで入って来た嵯峨の足下に吸い込まれ、鳴海が送ったメッセージ通り、ダイレクトでゴールに突き刺した。
後半18分に1点を返され、鳴海は同31分に交代を告げられたが、チームは鳴海が生み出した2ゴールを守り抜き2−1の勝利。ベスト4へと駒を進めた。
「チームが勝てたことが嬉しい。得点王? 狙いますよ」
覚醒したポイントゲッターは、ゴール前での落ち着きも取り戻した。次なる相手は流経大柏。ここでもポイントゲッターたる証明をし、得点王に王手を掛けるつもりだ。
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)