土居聖真が浦和戦で突き抜け“大台”目前に。『野沢越え』の先、鹿島史上最多なるか?

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年07月28日

「良い面を続けるのは大事。でも、そのなかで、もっと細かいところを突き詰めないといけない」

鹿島の背番号8は小笠原(左)から野沢(右)、そして土居へ引き継がれる。土居には、野沢が持つ鹿島ユース出身者歴代最多の10ゴール越えが期待される。リーグ優勝へのノルマと言っていいかもしれない。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 土居は続ける。
 
「(左SBの山本からの)クロスが良かったので、合わせられるとは思っていた。でも……ボールを蹴った瞬間、いったい、ボールがどこに行ったのか、どうなったか分からなかった。その直後に、サポーターからの大歓声が聞こえて、『あ、決まったんだ』と分かった」
 
 14年の8ゴールは、主にトップ下でプレーして記録したものだ。しかし今季はより前目――最近は金崎との2トップでの出場が続く。そして「今まで以上に、ゴールの意識を強く持っている」なかで、コンスタントにゴールを決めてきた。しかも夏場に突入し、第1ステージ14節の甲府戦から今回の浦和戦まで、9試合・6ゴールと“当たっている”。「意識」をしっかりと結果につなげてきているのだ。
 
 とはいえ、ライバルを引き離す絶好のチャンスだった浦和戦で逆転負けを喫したダメージは大きく、土居の口からは反省の弁が続いた。
 
「もちろん、良い面を続けるのは大事。でも、そのなかで、もっと細かいところを突き詰めないといけない」
 
 一方で、土居自身の根幹はまったくブレていない。意識は完全に“点取り屋”だ。
 
「僕がアシストや得点をすることで、チームを助けていきたい」
 
  鹿島の背番号8は前を向いて、あくまでも勝利に直結する「数字」にこだわりを持って戦う覚悟を示した。
 
 
 取材・文●塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
 
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