【川崎】初優勝への確かな確信と予兆――中村憲剛がFC東京戦後に10分超の激白

カテゴリ:Jリーグ

2016年07月24日

「あれだけボールを動かしていれば、隙ができると思った」

「やり続けるしかない」と話していたという中村。その思惑どおり、81分には小林(11番)の一撃で勝利をもぎ取った。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 中村の右足首は完治しておらず、FC東京戦は不安を抱えながらもプレーだったと明かす。
 
「ボランチと最終ラインが待ち構えているところに入っていくのは、ちょっと恐いところもある。引っかけられる可能性もあるし、ひょんなことから足首を持って行かれることも多い。前で完結できるならしてほしい、というのもあった」
 
 中盤でボールを捌きながら、「詰まったら、またサイドを変えて。その方向性を決めるのは、俺とネットの役目。前の絡みもそんなに悪くなかった」と、序盤から手応えを掴んでいた。
 
「もう少し前を向いてゴールに向かってくれれば良かったけど、相手もそこに網を張っていた。(相手は)後半持たないだろうなと思っていたし、やり続けるしかないなと。最後(の崩し)がちょっと雑な部分もあったので、そこをもう少し丁寧にやろうという話をしていた。ネガティブな声は全然出ていなかった」
 
 やり続けるしかない。まさにそう話し合っていたとおりの展開となる。川崎が攻め続けて迎えた81分、中村を起点に左サイドへ展開。車屋紳太郎の正確なクロスから、最後は小林悠がヘディングで決勝点を叩き込んだ。
 
「あれだけボールを動かしていれば、隙ができると思った。その隙を上手く突いて悠が決めてくれた。こういう試合は年間で何度かあるけど、1-0で終えたのは大きい」
 
 引き分けで終わっても不思議ではなかった展開。それでも、最終的に勝利を手にしたのは川崎だった。中村は「結果論」と前置きしたうえで、チームの良いムードに言及する。
 
「最近、雰囲気というか、空気がチーム内にある。そのままやれば点は取れるだろうって。これはすべて結果論ですけどね。悠が点を取ってくれたから言えること。でも、一人ひとりがそういう想いを醸し出しながら、1プレー1プレーをやることで、相手に欠けるプレッシャーは全然違う」
 
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