「波のない1年間を過ごせるように」

斉藤光毅(さいとう・こうき)2001年8月10日生まれ、神奈川県出身。キャリア:横浜FC―ロンメル(ベルギー)―スパルタ(オランダ)―QPR(イングランド)。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)
そんな斉藤がここから急激な成長曲線を描くために必要なのは、心身ともによりタフになり、どんな状況でも高値安定のパフォーマンスを維持できるようになることだ。
昨季のチャンピオンシップでの1年間で、イングランド国内を北から南まで幅広く行き来し、異なる気象条件やピッチ状態のなか、戦い抜いた経験は、その一助になったはずだ。
リーグ戦の試合数が多く、週1回ペースの時もあれば、中2~3日の過密日程もあり、斉藤にとってはルーティンを作りづらい状況だったという。その難易度はベルギーやオランダ時代とは非にならないほどだったようだ。
「イングランドはウインターブレイクもなかったですし、シーズンぶっ続けというのは本当に厳しかったですけど、その環境に適応しようと努力したことは大きな意味があります。そういうなかでシーズンを通してフル稼働できれば、本当に自分自身、一段階飛躍できると思っているので、波のない1年間を過ごせるように最善を尽くします」
昨季のチャンピオンシップでの1年間で、イングランド国内を北から南まで幅広く行き来し、異なる気象条件やピッチ状態のなか、戦い抜いた経験は、その一助になったはずだ。
リーグ戦の試合数が多く、週1回ペースの時もあれば、中2~3日の過密日程もあり、斉藤にとってはルーティンを作りづらい状況だったという。その難易度はベルギーやオランダ時代とは非にならないほどだったようだ。
「イングランドはウインターブレイクもなかったですし、シーズンぶっ続けというのは本当に厳しかったですけど、その環境に適応しようと努力したことは大きな意味があります。そういうなかでシーズンを通してフル稼働できれば、本当に自分自身、一段階飛躍できると思っているので、波のない1年間を過ごせるように最善を尽くします」
安定感という目の前の課題をクリアし、2026年春の時点で斉藤が目覚ましい進化を遂げていれば、日本代表の森保一監督も彼を放っておくことはできなくなるだろう。過去のW杯メンバー選考を見ても、1998年フランス大会の小野伸二、2006年ドイツ大会の巻誠一郎、14年ブラジル大会の大久保嘉人、2022年カタール大会の相馬勇紀(町田)と町野修斗(キール)などサプライズ選出はあった。斉藤もここから一気に成り上がり、輝かしい歴史に名を刻んでくれれば理想的だ。
まずは新シーズンに斉藤がどこでプレーすることになるのか。その動向を興味深く見守りたいものである。
※このシリーズ了
取材・文●元川悦子(フリーライター)
【記事】“世界一タフなリーグ”で斉藤光毅は痛感。自分なりに見出した最適解「積み上げてきたものをそのまま出す」
【記事】「日本人選手の評価が高くなっている」英2部で奮闘した斉藤光毅はポジティブな見解。平河悠とも刺激し合う「頑張らないとダメだよね」
【記事】QPRを退団。斉藤光毅の次なる新天地は? 求められる“突き抜けた活躍”「爆発的な結果を残したい」
まずは新シーズンに斉藤がどこでプレーすることになるのか。その動向を興味深く見守りたいものである。
※このシリーズ了
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