【新潟】まさにセンチ単位!韓国代表GKの壁をぶち破った、野津田岳人の超絶シュート

カテゴリ:Jリーグ

2016年07月14日

韓国代表GKの反応は素晴らしかった。しかし、一枚上手だったのは野津田。

川崎のゴールマウスを持っていた韓国代表GKのチョン・ソンリョン。野津田のシュートに反応したが、わずかに届かなかった。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 結論から言えば、野津田のシュートは、わずかに「巻いて」いたのだ。
 
 左足から放たれたシュートは、ポスト外側に向かって飛ぶも、絶妙なカーブを描いて急速にコースを変え、ポスト内側に当たってゴールに吸い込まれた。スピード、パワー、コース。そのすべてが完璧に調和し、“ここしかない”という場所に打ち込まれた。
 
 おそらく、ストレート性のシュートであれば、韓国代表GKのビッグセーブとして会場が沸いただろう。それほどGKの反応は素晴らしかった。しかし、一枚上手だったのは野津田。GKが伸ばした手の数センチ外側から、急速にカーブしてボールは吸い込まれた。
 
  センチ単位の攻防、精密機械のような正確性。これこそ“芸術的”と呼ぶにふさわしい。
 
 試合は川崎に逆転負けを喫し、野津田も「勝たないと意味がない」と表情は冴えなかった。それでも5月4日の第1ステージ10節・鹿島戦以来の先発に自信を深めたようだ。
 
「久しぶりのスタメンで体力的に苦しい部分はあったけど、楽しいというか、やりがいがすごくあった。これからも試合に出続けて、より良いパフォーマンスを出せる自信もあるし、もっとチームに貢献できるプレーをしていきたい」
 
 リオ五輪登録メンバー18人のリストから漏れ、バックアップメンバーに回った。その悔しさを原動力に、さらなる成長を誓う。
 
取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)
 
 

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