韓国代表GKの反応は素晴らしかった。しかし、一枚上手だったのは野津田。
結論から言えば、野津田のシュートは、わずかに「巻いて」いたのだ。
左足から放たれたシュートは、ポスト外側に向かって飛ぶも、絶妙なカーブを描いて急速にコースを変え、ポスト内側に当たってゴールに吸い込まれた。スピード、パワー、コース。そのすべてが完璧に調和し、“ここしかない”という場所に打ち込まれた。
おそらく、ストレート性のシュートであれば、韓国代表GKのビッグセーブとして会場が沸いただろう。それほどGKの反応は素晴らしかった。しかし、一枚上手だったのは野津田。GKが伸ばした手の数センチ外側から、急速にカーブしてボールは吸い込まれた。
センチ単位の攻防、精密機械のような正確性。これこそ“芸術的”と呼ぶにふさわしい。
試合は川崎に逆転負けを喫し、野津田も「勝たないと意味がない」と表情は冴えなかった。それでも5月4日の第1ステージ10節・鹿島戦以来の先発に自信を深めたようだ。
「久しぶりのスタメンで体力的に苦しい部分はあったけど、楽しいというか、やりがいがすごくあった。これからも試合に出続けて、より良いパフォーマンスを出せる自信もあるし、もっとチームに貢献できるプレーをしていきたい」
リオ五輪登録メンバー18人のリストから漏れ、バックアップメンバーに回った。その悔しさを原動力に、さらなる成長を誓う。
取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)
左足から放たれたシュートは、ポスト外側に向かって飛ぶも、絶妙なカーブを描いて急速にコースを変え、ポスト内側に当たってゴールに吸い込まれた。スピード、パワー、コース。そのすべてが完璧に調和し、“ここしかない”という場所に打ち込まれた。
おそらく、ストレート性のシュートであれば、韓国代表GKのビッグセーブとして会場が沸いただろう。それほどGKの反応は素晴らしかった。しかし、一枚上手だったのは野津田。GKが伸ばした手の数センチ外側から、急速にカーブしてボールは吸い込まれた。
センチ単位の攻防、精密機械のような正確性。これこそ“芸術的”と呼ぶにふさわしい。
試合は川崎に逆転負けを喫し、野津田も「勝たないと意味がない」と表情は冴えなかった。それでも5月4日の第1ステージ10節・鹿島戦以来の先発に自信を深めたようだ。
「久しぶりのスタメンで体力的に苦しい部分はあったけど、楽しいというか、やりがいがすごくあった。これからも試合に出続けて、より良いパフォーマンスを出せる自信もあるし、もっとチームに貢献できるプレーをしていきたい」
リオ五輪登録メンバー18人のリストから漏れ、バックアップメンバーに回った。その悔しさを原動力に、さらなる成長を誓う。
取材・文:大木 勇(サッカーダイジェスト編集部)

7月14日発売号のサッカーダイジェストは、内田選手の巻頭インタビューを掲載。それに続く特集は、今夏の注目銘柄と題して話題の選手30人の去就動向をチェック。乾選手、酒井宏選手、植田選手のインタビューに加え、クラブダイジェストでは松本山雅、好評連載中のプロフットボーラ―の肖像では「2008年」の大谷選手を取り上げています。