【現地記者の英国通信】テロで負った痛みとフランスの残念な幕切れ

カテゴリ:国際大会

スティーブ・マッケンジー

2016年07月13日

大会そのものは成功したと言える。

アイスランド・ファンが行なった「バイキング・クラップ」は、大会の象徴となる応援スタイルとなった。 佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 欧州の一大トーナメントは無事に終わったが、大会中、最後まで席に座ったまま集中して見続けたという試合はほとんどなかった。正直に言えば、早く終わって欲しいと思う試合も1、2試合あったほどだ。
 
 そういうことを考えると今大会は、過去のEUROに比べれば白熱した試合は少なかった。しかし、フットボールの良さは至る場面で見られ、大会そのものは成功したと言えると思っている。
 
 成功の要因となった1つは、各国ファンたちの存在だろう。とりわけ熱の籠ったチャントでトーナメントとチームを盛り上げたウェールズとアイルランドのファンは代表的な例と言える。
 
 熱狂的なファンの声援はまるで、テロリストに対する直接的な反応であるかのように、熱意に満ちていた。
 
 これに加えて、準々決勝まで勝ち上がったアイスランドも、EURO2016を語り継いでいくうえで、忘れられないチームとなった。メジャー大会では、いわば、“新顔”である彼らの躍進は見る者に多大な影響を与えたに違いない。
 
文:スティーブ・マッケンジー
 

スティーブ・マッケンジー (STEVE MACKENZIE)
profile/1968年6月7日にロンドンに生まれる。ウェストハムとサウサンプトンのユースでのプレー経験があり、とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からサポーターになった。また、スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国の大学で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝に輝く。

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