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三笘薫の言葉とともに振り返る充実の1年。ドリブラーからよりオールラウンドなアタッカーに。移籍に関しては?「本当に何も言えない」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

田嶋コウスケ

2025年06月02日

「ゴール前への侵入回数が増えたのは間違いない」

自陣深くまで守備に戻り、カウンターで長い距離を走る。フィジカル的なタスクは増えたなかで確かな成長を実感した。(C)Getty Images

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「今シーズン、ヒュルツェラー監督が就任しました。まさに現代的な監督で、勝利から逆算してカメレオンのように毎回アプローチを少しずつ変えていたように思います。三笘選手としては、どの部分に一番学びがありましたか? 今までとはタイプがちょっと違う監督のように見えました」と。日本代表MFはこう答えた。

「監督の信念として、フィールドプレーヤーの全員が守備をしないといけない。そこを、より植え付けられました。攻撃の選手であっても“ファースト・ディフェンダー”であることが求められた。

 そこができるかできないかで、(評価の)判断をしてくれる監督です。もちろんゴールやアシストの結果も大事ですが、どれだけチームのために働けるかを見ている人です」

 たしかに今季の三笘は、自陣深くまで守備に走るシーンが目立った。サイドバックのカバーに奔走し、ボールを奪えば一気にスプリントしてゴール前へと駆け上がった。

 今シーズンの成長した部分と、課題になった部分について質問を受けると、サムライ戦士はこう話している。

「ゴール前への侵入回数が、昨シーズンより増えたのは間違いないです。もちろんそれは、チーム戦術として(ゴール前に入っていくかどうか)変わるところがある。そのなかで、今季はゴール前に入っていかないといけなかった。昨シーズンまでなら、入っていかなかったので。

 こうしたタスクにより、フィジカル的に向上したところはあります。ゴール前に入るタイミングも成長したと思います。ただ、もっとゴールを決められたシーンもありました。自分が守備でついていかなくて喫した失点も何度かありましたし、課題はたくさんありますね」
 
 こうした三笘の説明は、今季を振り返るうえで大きなポイントになる。

 ヒュルツェラー監督がフィールドプレーヤーの全員に守備を課したことで、三笘を含む攻撃陣も自陣深くまで守備に戻った。そして一度ボールを奪えば、瞬時にしてカウンターアタックを発動──。速攻で相手守備が手薄になったところを突き、三笘も長い距離を走ってゴール前に侵入した。

 敵陣に押し込んだ状況から奪ったゴールもあったが、今季目立ったのは、やはり守備タスクを終えてから、長い距離のスプリントで攻撃に絡む三笘の姿だった。

 28歳MFが「守備をやりながら、攻撃に入っていかないといけなかった。これまで以上にフィジカル的なタスクは増えましたけど、そこを要求されて成長したところはある」と語るように、守備から攻撃に転じ、さらにゴール前まで走って得点に絡んだ。この点を、三笘は「今季の成長点」として挙げた。

 総じて、三笘にとって今季はプレーの幅を広げたシーズンだった。

 これまでの三笘は、ファイナルサードにおける「仕掛けの切り札」としてチャンスを演出してきた。自慢のドリブル突破や反発ステップで敵の守備網を切り裂き、クロスボールで決定機に絡んだ。

 ドリブルによるチャンスメイクは依然として持ち味ではあるが、「縦に速い攻撃」に磨きをかけたのが今季の三笘だった。ゴール前に侵入し、1タッチなど少ないタッチで挙げた得点が多かったのは、その証拠だろう。

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