【セルジオ越後】アーセナル移籍の浅野が、重圧に負けないか心配だ

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2016年07月11日

否が応でも浅野はスポットライトを浴びる。メディアの“格好の餌食”になりかねない。

浅野は世界に羽ばたく大きなチャンスを掴んだわけで、そのチャレンジ精神も大いに称えたい。写真:サッカーダイジェスト

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 日本のリオ五輪登録メンバーで最も注目を集めているのが、アーセナルへの移籍が決まった浅野だろう。
 
 世界的に名の知れたビッグクラブだけに当然とも言えるが、肝心なのは『アーセナル』という看板ではなく、移籍の中身だよ。過去には宮市の例もあり、二の舞を踏まないか心配は尽きない。
 
 宮市の場合、英国の就労ビザ発行基準を満たせず、アーセナルと契約直後にオランダのフェイエノールトへレンタル移籍。その後はクラブを渡り歩き、結局、アーセナルでのリーグ戦出場は1試合のみに終わった。
 
 怪我による戦線離脱もあったとはいえ、アーセナルと契約した時の期待が大きかった分、周囲のプレッシャーに苦しんでいたように見えた。
 
 翻って浅野はどうか。移籍自体を貶す気はないし、むしろ素晴らしいことだと思う。実際、浅野は世界に羽ばたく大きなチャンスを掴んだわけで、そのチャレンジ精神も大いに称えたい。今後の活躍次第では、選手としての価値も急騰するだろう。
 
 懸念しているのは周囲の雑音で、期待という名の重圧に負けないか心配だ。本来はリオ五輪で活躍し、周囲が認める結果を残してから移籍というのが望ましかった。
 
 その順番が逆となり、要求のハードルが一気に高くなってしまったよね。それが良い方向に転べば何も問題ないけど、悪い方向に転ぶと……。
 
 大会前に移籍が決まり、否が応でも浅野はスポットライトを浴びるだろう。その結果、メディアの“格好の餌食”になりかねないから、一層不安が募るよ。
 
 
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