英国メディアが報じた浅野の評価とプレミア「デビュー」までに待ちかまえる壁とは?

カテゴリ:ワールド

田嶋コウスケ

2016年07月08日

移籍金の額に浅野への期待の大きさが伝わってくる。

アーセナルへの移籍がクラブ間で合意に至った浅野。加入後にいかなる歩みを見せるだろうか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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「まったくの寝耳に水。驚いたよ」
 
「アーセナルが、サンフレッチェ広島のFW浅野拓磨の獲得に動いている」との報道を受け、アーセナルの元選手で、現在はプレミアリーグ公式サイトなどで解説を務めるエイドリアン・クラーク氏に筆者は連絡をとってみた。クラブ公式チャンネルの『アーセナルTV』でプレゼンターを務める同氏も、チームの「浅野獲り」はまったくの“ノーマーク”。「アサノの情報を教えてほしい」とむしろ逆取材を受けた。
 
 ドイツ1部のアウクスブルクからも誘われていた浅野に、アーセナルは移籍金500万ポンド(約6億5000万円)のオファーを提示した。契約で合意に達し、アーセナルは今月3日に浅野の獲得を発表した。
 
 ちなみに、昨季冬の市場でスイスのバーゼルから獲得したMFモハメド・エルネニーの移籍金も、500~700万ポンド(約6億5000万円~約9億1000万円)と言われる(※移籍金は非公表)。23歳のエジプト代表MFが昨季終盤に9試合連続で先発出場を果たしていることでも、同規模の資金を投下したアーセン・ヴェンゲル監督が、21歳の日本代表FWに大きな期待を寄せていることは伝わってくる。
 
 ただし、現地メディアは浅野を即戦力と見なしておらず、スポーツメディア『ESPN』の英国版も「将来性を見込んでの補強。獲得に失敗したFWジェイミー・ヴァーディーの代わりではない」と伝えている。
 
「才能豊かな若きストライカーで、将来性がある。今後数年でさらに成長することに期待している」と述べたアーセン・ヴェンゲル監督が、「将来性」や「今後数年で成長」との表現で期待感を示したことでも、時間をかけて成長させたい意向は窺い知れる。
 
 気になる点は、英国の労働ビザを取得できるか。浅野は「過去2年で代表チームの試合の75パーセントに出場していなくてはならない」との規定を満たしていないが、有望な選手として「特例申請」でビザ発給を目指すという。
 
 特に、アーセン・ヴェンゲル監督やアレックス・ファーガソン前監督ら英国サッカーを知り尽くす“大御所”に関しては、「目利きとして労働ビザ取得時に発言権がある」と現地記者から聞いたことがあり、ヴェンゲル監督自らが審査会に出席すれば強力な後押しになる。
 
 もちろん、浅野が8月のリオ五輪でインパクトを残したり、レンタル先の欧州クラブで活躍したりすれば、ビザが発給される可能性は高まるはずだ。
 

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