ノイアーとブッフォン――新旧世界ナンバー1GKが魅せた至極のパフォーマンス

カテゴリ:国際大会

白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)

2016年07月03日

「ドラマのようだった」とノイアーが振り返ったPK戦。

ボヌッチ、ダルミアンのPKを抜群の反射神経で止めてみせたノイアー。研ぎ澄まされた集中力からなすセーブで、難敵イタリア撃破に貢献した。 写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 ちなみに、枠外やポストに当てて失敗したのは、イタリア(シモーネ・ザザ、グラツィアーノ・ペッレ)もドイツ(エジル、バスティアン・シュバインシュタイガー)も2人ずつ。どんなキックの名手でもPK失敗があるのは周知の通りなうえ、EURO準々決勝という大舞台、そして何より相手がノイアーとブッフォンというスーパーGKでもあることが、キッカーに巨大なプレッシャーをもたらしたに違いない。
 
 試合後、UEFA選定のマン・オブ・ザ・マッチに選出されたノイアーは、次のように語った。
 
「こんなPK戦は経験したことがないよ。ドラマのようだったね。簡単ではない、神経が擦り減るような試合だった。できれば90分間、もしくは120分間で勝ちたかったけど、やっぱりイタリアは強かった(ドイツは公式戦でイタリアに勝ったことがない。今回のPK戦勝利も記録上は引き分けとなる)」
 
 一方のブッフォンは、次のように語った。
 
「ミスの代償を払わされて、我々は敗れた。失望している。でも、僕たちは素晴らしいグループだった。国民の心を目覚めさせられたと思う。そこだけは胸が張れる」
 
 誰もが認めるトップに君臨する孤高の存在ノイアーと、かつて同じ立場にあったブッフォン――。この試合が期待通りに今大会屈指にハイレベルかつエキサイティングだったのは、2人の伝説的GKがその名に違わぬパフォーマンスを見せたからだった。
 
現地取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)
 
 
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