「日本のほうが環境は断然いい。それでも…」ベルギー残留プレーオフの“ヒリヒリする激戦”で日本人コンビが示す気概と存在感「結果がすべて。やりがいがある」【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2025年04月19日
「ふたりで支え合って高め合いながら、最後は残留に導きたい」
こうして3-2で勝ち切ったコルトレイクはプレーダウンに入ってから2勝1分けと好調だ。プレーダウン3位(自動降格)のコルトレイク(勝点33)が、1位(1部残留)のSTVV(シント=トロイデン/勝点37)、2位(2部チームとのプレーオフ進出)のセルクル・ブルージュ(勝点36)を逆転することは十分可能だ。
2年連続のミラクルが実現するのでは?
「そうですね。実現したらチームとしても自分としても、ほぼ奇跡に近い。今シーズンは特に。なんとか残留したいですね」(角田)
この日、交代要員だったものの出場機会のなかった藤井はこう語る。
「負けたら終わり、と言われた前回のシント=トロイデン戦をしっかり3-0で勝てたのはチームとしてすごく大きかった。今日も負けてもおかしくないゲームでしたが、それを勝てたのはチームとしてすごくポジティブです。今は上が見えている状態。自信を持ってやっていけると思います」(藤井)
私はゴール裏のホームサポーター席上段からベールスホット戦のウォーミングアップを眺めていた。チームメイトがロッカールームに引き上げても、角田と藤井は無言のメッセージを交換するかのようにパス&トラップを丁寧に繰り返していた。このふたりが負傷に苦しんでもカムバックする姿と、コルトレイクが毎年、下位に沈んでノックアウト寸前になりながらも立ち上がる姿がダブって見えて仕方がなかった。
2年連続のミラクルが実現するのでは?
「そうですね。実現したらチームとしても自分としても、ほぼ奇跡に近い。今シーズンは特に。なんとか残留したいですね」(角田)
この日、交代要員だったものの出場機会のなかった藤井はこう語る。
「負けたら終わり、と言われた前回のシント=トロイデン戦をしっかり3-0で勝てたのはチームとしてすごく大きかった。今日も負けてもおかしくないゲームでしたが、それを勝てたのはチームとしてすごくポジティブです。今は上が見えている状態。自信を持ってやっていけると思います」(藤井)
私はゴール裏のホームサポーター席上段からベールスホット戦のウォーミングアップを眺めていた。チームメイトがロッカールームに引き上げても、角田と藤井は無言のメッセージを交換するかのようにパス&トラップを丁寧に繰り返していた。このふたりが負傷に苦しんでもカムバックする姿と、コルトレイクが毎年、下位に沈んでノックアウト寸前になりながらも立ち上がる姿がダブって見えて仕方がなかった。
昨季の藤井は終盤戦で一時、戦線離脱し、ロンメルとの大一番では負傷退場した。今年に入ると古傷の脛を手術し、2か月間試合に出ることができなかった。プレーダウン初戦に味方CBが退場したことから急きょ、藤井は途中出場。続くシント=トロイデン戦も先発せざるを得なかったが、手術した箇所にリバウンドを起こしてしまい、前半いっぱいでベンチに退いた。そしてベールスホット戦を迎えた。
「僕自身、日本では一回も怪我をしてなかったんです。今季も前期はほぼ怪我なくやれたんですが、1月に手術をしました。角田選手はもっと大きな怪我をして、彼自身すごく苦しんでました。それを僕は一番近いところで見てました。彼の気持ちも分かるし、僕もやっぱり怪我をしたので、ふたりともいろいろな思いがある。彼も『今、サッカーをやれることの喜びがある』と言ってます。いろいろな人が支えてくれているなということをここに来てあらためて思いました。
いろいろな気持ちがありますけれど、ふたりで支え合って、高め合いながら最後は残留に導けるように頑張りたい。昨シーズンも『(残留は)無理』とは言われてましたけれど、そのなかで残留した。今年も盛り返してそういう雰囲気になってきた。最後まで分かりませんが、自分たちを信じて頑張りたい」
「ふたりともそんなに順風満帆なサッカー人生ではないのかな。今、ここにいられることも当たり前なことではない。正念場と言うかどうか、分かりませんが」(角田)
角田がハムストリングを負傷したのは今から13か月前のこと。22節のルーベン戦(0-0)から8試合連続フル出場でチームの守備立て直しに貢献したCBは、最終節のアンデルレヒト戦(1-0)でも先発を飾り、強豪相手に堅守を披露して0-0のまま68分を迎えていた。この日のパフォーマンスに手応えを掴んでいた角田は、相手のスルーパスをカットできると睨んでダッシュした。その瞬間、ハムストリングが悲鳴を上げた。
「個人的にもすごくパフォーマンスは良かった試合だったので、あのシーンも『あ、ボールを取れる』と思ってスプリントしたら...。あれから公式戦に立つのに10か月かかった。でもこうやって今サッカーができているので楽しいですね」(角田)
「僕自身、日本では一回も怪我をしてなかったんです。今季も前期はほぼ怪我なくやれたんですが、1月に手術をしました。角田選手はもっと大きな怪我をして、彼自身すごく苦しんでました。それを僕は一番近いところで見てました。彼の気持ちも分かるし、僕もやっぱり怪我をしたので、ふたりともいろいろな思いがある。彼も『今、サッカーをやれることの喜びがある』と言ってます。いろいろな人が支えてくれているなということをここに来てあらためて思いました。
いろいろな気持ちがありますけれど、ふたりで支え合って、高め合いながら最後は残留に導けるように頑張りたい。昨シーズンも『(残留は)無理』とは言われてましたけれど、そのなかで残留した。今年も盛り返してそういう雰囲気になってきた。最後まで分かりませんが、自分たちを信じて頑張りたい」
「ふたりともそんなに順風満帆なサッカー人生ではないのかな。今、ここにいられることも当たり前なことではない。正念場と言うかどうか、分かりませんが」(角田)
角田がハムストリングを負傷したのは今から13か月前のこと。22節のルーベン戦(0-0)から8試合連続フル出場でチームの守備立て直しに貢献したCBは、最終節のアンデルレヒト戦(1-0)でも先発を飾り、強豪相手に堅守を披露して0-0のまま68分を迎えていた。この日のパフォーマンスに手応えを掴んでいた角田は、相手のスルーパスをカットできると睨んでダッシュした。その瞬間、ハムストリングが悲鳴を上げた。
「個人的にもすごくパフォーマンスは良かった試合だったので、あのシーンも『あ、ボールを取れる』と思ってスプリントしたら...。あれから公式戦に立つのに10か月かかった。でもこうやって今サッカーができているので楽しいですね」(角田)