戦力的に見ればドイツが大きく上回っている。

ラウンド・オブ16でゴールを決めているゴメス(左)とキエッリーニ(右)。対峙する可能性が高いこの両者のプレーから目が離せない。 写真:Alberto LINGRIA、佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)
もちろんジンクスがいつまでも続くとは限らないが、ドイツには苦手意識が、イタリアには得意意識があるのは間違いない。
今回の対戦も、メンタル的には明らかにアッズーリが有利だ。実に21年ぶりにドイツが勝利(4-1)した今年3月の一戦も、あくまでも親善試合。参考以上にはなりえない。
とはいえ、戦力的に見ればドイツが大きく上回っている。マヌエル・ノイアーとジェローム・ボアテングが君臨する守備ブロックから、トニ・クロースやメスト・エジルを擁する中盤/前線までワールドクラスを満遍なく揃える。華麗かつ力強いそのサッカーはほとんど隙がなく、記者席でも唸り声が頻繁に聞こえてくるほどだ。
さらに、ヨアヒム・レーブ監督は序盤の2試合であまり機能しなかったマリオ・ゲッツェのゼロトップをスッパリと諦め、グループステージ3節からマリオ・ゴメスを最前線に置く新布陣を採用すると、ラウンド・オブ16ではスロバキアを3-0と一蹴。現世界王者のチーム状態は、確実に上向いている。
一方のイタリアのタレント力は、最大のビッグネームが38歳のジャンルイジ・ブッフォンという事実が物語る通り、同国最低と囁かれるレベル。
さらに、ドイツ戦では主力のアントニオ・カンドレーバとダニエレ・デ・ロッシが怪我で起用できない可能性が高く、ますます苦しい状況に追い込まれている。
ここまでエデン・アザールなど強力攻撃陣のベルギー、ズラタン・イブラヒモビッチを擁するスウェーデン、そして前回王者スペインを無失点に抑え込んだ守備、そしてメカニズムを重視した速攻が、デ・ロッシとカンドレーバを欠いた状態でドイツ相手に通用するとは言い切れない。システム変更を含めて、アントニオ・コンテ監督に秘策はあるのか?
はたして、イタリアが相性の良さを活かすのか、それともドイツが戦力的な優位性を見せつけるのか――。注目したい。
現地取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)
今回の対戦も、メンタル的には明らかにアッズーリが有利だ。実に21年ぶりにドイツが勝利(4-1)した今年3月の一戦も、あくまでも親善試合。参考以上にはなりえない。
とはいえ、戦力的に見ればドイツが大きく上回っている。マヌエル・ノイアーとジェローム・ボアテングが君臨する守備ブロックから、トニ・クロースやメスト・エジルを擁する中盤/前線までワールドクラスを満遍なく揃える。華麗かつ力強いそのサッカーはほとんど隙がなく、記者席でも唸り声が頻繁に聞こえてくるほどだ。
さらに、ヨアヒム・レーブ監督は序盤の2試合であまり機能しなかったマリオ・ゲッツェのゼロトップをスッパリと諦め、グループステージ3節からマリオ・ゴメスを最前線に置く新布陣を採用すると、ラウンド・オブ16ではスロバキアを3-0と一蹴。現世界王者のチーム状態は、確実に上向いている。
一方のイタリアのタレント力は、最大のビッグネームが38歳のジャンルイジ・ブッフォンという事実が物語る通り、同国最低と囁かれるレベル。
さらに、ドイツ戦では主力のアントニオ・カンドレーバとダニエレ・デ・ロッシが怪我で起用できない可能性が高く、ますます苦しい状況に追い込まれている。
ここまでエデン・アザールなど強力攻撃陣のベルギー、ズラタン・イブラヒモビッチを擁するスウェーデン、そして前回王者スペインを無失点に抑え込んだ守備、そしてメカニズムを重視した速攻が、デ・ロッシとカンドレーバを欠いた状態でドイツ相手に通用するとは言い切れない。システム変更を含めて、アントニオ・コンテ監督に秘策はあるのか?
はたして、イタリアが相性の良さを活かすのか、それともドイツが戦力的な優位性を見せつけるのか――。注目したい。
現地取材・文:白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)