攻めあぐねる展開となれば、ゼロトップの再採用も。

故障者/ドイツ=なし イタリア=デ・ロッシ、カンドレーバ
出場停止/ドイツ=なし イタリア=T・モッタ

ドイツはエジル(左)を起点とするパスワークが生命線。キエッリーニ(右)らを擁するイタリアの堅守をどうこじ開けるか。(C)Getty Images
EURO2016
準々決勝
7月2日(土)/21:00(日本時間28:00)/ボルドー
ドイツ×イタリア
主審:ヴィクトル・カッサイ(ハンガリー)
【注目ポイント】
●クオリティー重視の姿勢を貫くドイツ。スタメン変更は?
●イタリアはどこまで敵の攻撃に耐えられるか。
●PK戦突入ならブッフォンが神通力を発揮?
【試合展望】
ワールドカップやEUROでこれまで数々の名勝負を繰り広げた大国同士が激突する、ベスト8の最注目カードだ。
決勝トーナメント1回戦でスロバキアに3-0と完勝したドイツ。グループステージの1~2戦こそ低調だったものの、「コンディション調整の達人」と称されるレーブ監督の面目躍如というべきか、ここにきて選手の状態はピークを迎えつつある。
一貫しているのは、クオリティー重視の姿勢。勝った試合でも内容に不満があれば、次のゲームでは躊躇なく改善策を施す。そうした作業を繰り返し、右SBにキンミッヒ、CFにゴメスを置く現行の布陣に落ち着いた。
スロバキア戦は攻守に文句の付けようのない出来だったため、スタメンの変更は考えにくい。基準点のゴメスとエジルら2列目のアタッカーが連動する崩しで、イタリアの堅牢を破れるか。それが勝敗を分けるポイントになるだろう。
攻めあぐねる展開となれば、ゲッツェのゼロトップを再採用する可能性も低くない。自陣のスペースを徹底的に消してくるイタリアのような相手にこそ有効な戦術であり、ゴメスを封じられた際のオプションとしては現実味がありそうだ。
対するイタリアは魂のこもった守りを見せたスペイン戦と同じく、相手の攻撃にどれだけ耐えられるかが生命線になる。鍵を握るのは、アンカーの人選。ここまで3試合に出場したデ・ロッシは右太もも負傷により欠場が濃厚で、2番手のT・モッタも累積警告で起用できない。本来インサイドハーフのパローロを抜擢するか、あるいはアンカーを置かない3-4-3へのシステム変更も考えられる。
攻撃の拠り所となっているのは、高い殺傷能力を誇るカウンター。個の力に頼りがちだったベルギーやスペインには猛威を振るったが、高度に組織されたドイツに対しても通用するのか。攻撃時に高い位置を取る敵SBの背後のスペースを突ければ面白い。
0-0のまま試合が進めば、イタリアはPK戦での決着を躊躇しないだろう。今大会絶好調のブッフォンの神通力を持ってすれば、ドイツ撃破も夢ではない。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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ボルドーとヌボー・スタッド・ド・ボルドーの覚えておきたい歴史や文化
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7月2日(土)/21:00(日本時間28:00)/ボルドー
ドイツ×イタリア
主審:ヴィクトル・カッサイ(ハンガリー)
【注目ポイント】
●クオリティー重視の姿勢を貫くドイツ。スタメン変更は?
●イタリアはどこまで敵の攻撃に耐えられるか。
●PK戦突入ならブッフォンが神通力を発揮?
【試合展望】
ワールドカップやEUROでこれまで数々の名勝負を繰り広げた大国同士が激突する、ベスト8の最注目カードだ。
決勝トーナメント1回戦でスロバキアに3-0と完勝したドイツ。グループステージの1~2戦こそ低調だったものの、「コンディション調整の達人」と称されるレーブ監督の面目躍如というべきか、ここにきて選手の状態はピークを迎えつつある。
一貫しているのは、クオリティー重視の姿勢。勝った試合でも内容に不満があれば、次のゲームでは躊躇なく改善策を施す。そうした作業を繰り返し、右SBにキンミッヒ、CFにゴメスを置く現行の布陣に落ち着いた。
スロバキア戦は攻守に文句の付けようのない出来だったため、スタメンの変更は考えにくい。基準点のゴメスとエジルら2列目のアタッカーが連動する崩しで、イタリアの堅牢を破れるか。それが勝敗を分けるポイントになるだろう。
攻めあぐねる展開となれば、ゲッツェのゼロトップを再採用する可能性も低くない。自陣のスペースを徹底的に消してくるイタリアのような相手にこそ有効な戦術であり、ゴメスを封じられた際のオプションとしては現実味がありそうだ。
対するイタリアは魂のこもった守りを見せたスペイン戦と同じく、相手の攻撃にどれだけ耐えられるかが生命線になる。鍵を握るのは、アンカーの人選。ここまで3試合に出場したデ・ロッシは右太もも負傷により欠場が濃厚で、2番手のT・モッタも累積警告で起用できない。本来インサイドハーフのパローロを抜擢するか、あるいはアンカーを置かない3-4-3へのシステム変更も考えられる。
攻撃の拠り所となっているのは、高い殺傷能力を誇るカウンター。個の力に頼りがちだったベルギーやスペインには猛威を振るったが、高度に組織されたドイツに対しても通用するのか。攻撃時に高い位置を取る敵SBの背後のスペースを突ければ面白い。
0-0のまま試合が進めば、イタリアはPK戦での決着を躊躇しないだろう。今大会絶好調のブッフォンの神通力を持ってすれば、ドイツ撃破も夢ではない。
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部
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