躍動した宇佐美が考えるボスニア戦の敗因。足りなかった“そういうところ”とは?

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2016年06月08日

「崩せない相手でもなければ、負ける相手でもなかった」。

試合を振り返れば「楽しかった」と素直な感想も、チームとして結果を残せなかっただけに、笑顔はなかった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 自らのプレーを振り返れば、「楽しかったですね」と素直な感想を述べる。ただ、言葉とは裏腹にその表情が曇りがちなのは、試合に勝てなかったからだろう。
 
「崩せない相手でもなければ、負ける相手でもなかった」
 
 悔しさを滲ませるが、「結果、負けているのは、“そういうところ”が足りなかったのかなと思います」と、冷静に敗戦を受け止めている。

 宇佐美が言う“そういうところ”とは、後半の戦い方を指す。
 
「良いテンポではなかったし、カウンターも食らった。もう少し、時間を使いながら、工夫をして、揺さぶりをかけながら隙を突いていく感覚でやれれば良かった」

 前半は、自身がいる左サイドに攻撃が偏り過ぎていた。そのバランスを正そうと、後半は「(右ウイングの浅野)拓磨のほうをもっと使おう」という狙いのなか、「右でシンプルに行きすぎたのかもしれない」と反省を口にする。

 このアンバランスさを改善しようと努めたが、74分に小林祐希との交代を命じられる。
 
「自分は全然、疲れていたわけではなかったので」

 後半はまだ1本もシュートを打っていなかっただけに、後ろ髪を引かれる思いでピッチを後にしたはずだ。
 
 この日、やり残したことは、9月から始まる最終予選で思い切りぶつけてほしい。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
【関連記事】
【ボスニア戦戦評】日本は井の中の蛙か? 本田、香川の不在が直接の敗因ではない
【検証 日本代表】光明は宇佐美の仕掛けと遠藤のデュエル。一方で、吉田はディフェンスリーダー失格!?
【担当記者の目】ボスニア戦で露呈された“脆さ”。オーストラリアとの決戦に膨らむ不安
【藤田俊哉の目】ボスニアにあって日本になかった質のスピード。吉田を振り切った“爆発的スピード”が欲しい
【岩本輝雄のオタクも納得!】柏木も遠藤も「帯に短し襷に長し」。長谷部の“相棒探し”は急務だ

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト いざアジア王者へ!
    5月10日発売
    悲願のACL初制覇へ
    横浜F・マリノス
    充実企画で
    強さの秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ