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大宮U18で“中3”の大型CB熊田佳斗が存在感。憧れは市原吏音「一番参考にしていますし、超えていきたい」

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2024年09月20日

「このピッチに立つ権利を得た。そこは成長」

 確かにこれまでのプレミアの歴史を見てきても、久保建英や松木玖生のように中学生でプレミアの試合に出ることは、今や珍しいことではない。だが、それらは前述の選手を含めて、大半が中盤から前の選手。後ろにサポートをしてくれる選手が複数いるため、「ミスしてもいいから思い切って自分を出せ」と背中を押してもらい、自分の良さを出すことに集中しながら、思い切ってプレーすることができる。

 しかし、GKやCBはそうはいかない。この2つのポジションは経験が必要で、かつ失点の重みがのしかかる。中3のCBのプレミアデビューは非常に稀なケースと言っていい。それを伝えると、彼は中学生らしい笑顔を見せてくれた。

「確かに、後ろの選手でこの時期にデビューしている選手はあまり見ないので、そう言ってくださると素直に嬉しいです。すごく名誉なことですし、丹野(友輔)監督だからこそできることだと思います。僕もこの1か月半でしっかりとアピールができたので、このピッチに立つ権利を得たと思う。そこは成長だと思います」

 しっかりと地に足をつけながら、あどけなさと大人っぽさを併せ持つ熊田には明確な目標がある。

「今、トップチームで市原吏音選手(19歳)が後ろの選手なのにあんなに目立っていますし、明日(9月17日)からU-20アジアカップ中国大会予選を戦いに行って、チームでもリーダー的立場だと思います。そういう部分でも憧れですし、僕とタイプも似ていると思うので、一番参考にしていますし、超えていきたい選手です」
 
 昨年は高3ながらチームの主軸CBとなり、年代別日本代表でも中心的存在となっている市原という大きな存在が自分より先を走っている限り、熊田には驕りという言葉は存在しない。

「次は国体でいないのですが、後期の2試合目で使ってもらえたのは、残りの9試合程度も出場の可能性はあるということ。チームのプレミア残留に貢献したいし、来年プリンスで戦うのは嫌なので、きちんとプレミアで戦えるように、3年生を笑顔で送り出せるように残りわずかですけど、自分の力を出していきたいと思います」

 大宮と日本の将来を明るく照らす光は、未来へ真っ直ぐに目を向けている。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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