忘れてはならない守備陣の安定感
最後にU-18高円宮杯プレミアリーグを戦ったのは2014年シーズンだ。長きに渡って2種年代のサッカー界を牽引してきた東京Vユースはもがき苦しみ、プリンスリーグ関東(22年から1部と2部制に移行)の沼にハマった。
昇格を懸けた参入プレーオフも最後に参戦したのは16年度。リーグ戦を3位で勝ち抜けたが、ヴェルディは初戦で米子北に1-3で敗れた。キャプテンを務めていたCB深澤大輝(現・東京V)はうなだれ、2年生だったMF藤本寛也(現・ジルヴィセンテ)、CB谷口栄斗(現・東京V)は悔しさを滲ませた。
あれから毎年のようにプリンスリーグで上位争いを繰り広げているが、なかなか最後の戦いに駒を進められない。藤吉信次氏(現・福井ユナイテッド監督)、永井秀樹氏(現・神戸スポーツダイレクター)、中後雅喜氏(現・鹿島コーチ)といったクラブを支えてきたOBたちが若武者たちと向き合ってきたが、結果は残せずに気がつけば10年の月日が流れていた。
迎えた2024年シーズン。クラブのOBで昨季から指揮を執る薮田光教監督のもと、今季はプリンスリーグ関東1部で目覚ましい数字を残している。11試合が終わって、10勝1分で首位。35得点はリーグ2位、10失点はリーグ最少タイの記録だ。
元々、今季のチームは期待値が高く、中学3年次にクラブユース選手権(U-15)でベスト4に入った世代が中核を担っている。U-19日本代表候補で今季からトップチームに籍を置いているMF山本丈偉(3年)は不在だが、攻守にタレントが揃う。
昇格を懸けた参入プレーオフも最後に参戦したのは16年度。リーグ戦を3位で勝ち抜けたが、ヴェルディは初戦で米子北に1-3で敗れた。キャプテンを務めていたCB深澤大輝(現・東京V)はうなだれ、2年生だったMF藤本寛也(現・ジルヴィセンテ)、CB谷口栄斗(現・東京V)は悔しさを滲ませた。
あれから毎年のようにプリンスリーグで上位争いを繰り広げているが、なかなか最後の戦いに駒を進められない。藤吉信次氏(現・福井ユナイテッド監督)、永井秀樹氏(現・神戸スポーツダイレクター)、中後雅喜氏(現・鹿島コーチ)といったクラブを支えてきたOBたちが若武者たちと向き合ってきたが、結果は残せずに気がつけば10年の月日が流れていた。
迎えた2024年シーズン。クラブのOBで昨季から指揮を執る薮田光教監督のもと、今季はプリンスリーグ関東1部で目覚ましい数字を残している。11試合が終わって、10勝1分で首位。35得点はリーグ2位、10失点はリーグ最少タイの記録だ。
元々、今季のチームは期待値が高く、中学3年次にクラブユース選手権(U-15)でベスト4に入った世代が中核を担っている。U-19日本代表候補で今季からトップチームに籍を置いているMF山本丈偉(3年)は不在だが、攻守にタレントが揃う。
昨秋のU-17ワールドカップに出場したFW川村楽人(3年/トップ昇格内定)がドリブラーからウイングストライカーに変貌を遂げ、4-3-3の左ウイングで躍動。苦手だった左足でもゴールを重ねている。最前線に入るFW土屋光(3年)も、小柄ながら動き出しの良さでアクセントをつけ、勇猛果敢にゴールを目ざす。
個性的なアタッカーを操る中盤も魅力的な選手が多い。アンカーのMF粕谷晴輝(3年)は正確な左足のキックと高度な戦術眼を持ち合わせ、MF井上寛都(3年)は攻守を繋ぐ黒子役として欠かせない。
怪我で離脱中のMF仲山獅恩(2年)も見逃せない逸材で、テクニックと創造性を兼ね備えたアタッカーだ。トップチームの練習にも参加した経験を持ち、5月下旬にはレアル・ソシエダとの親善試合で上のステージも経験済みだ。彼が戻って来れば、攻撃の迫力は一段上がるだけに早期の復帰が待たれる。
その一方で、忘れてはならないのが守備陣の安定感だ。とりわけ、素晴らしいのは最終ラインの中央を任されているふたり。キャプテンの坂巻悠月と川口和也(ともに3年)は、サイズこそ175センチにも満たないが跳ね返す力に長けている。そのふたりのプレーぶりに薮田監督も目を細め、賛辞を惜しまない。
「彼らは本当に170センチ前半だけど、ヘディングを相当な数をこなしてくれている。個人でチャレンジする意識もすごく出ている」
【画像】堀北・ガッキー・広瀬姉妹! 初代から最新19代目の藤﨑ゆみあまで「歴代応援マネージャー」を一挙公開!
個性的なアタッカーを操る中盤も魅力的な選手が多い。アンカーのMF粕谷晴輝(3年)は正確な左足のキックと高度な戦術眼を持ち合わせ、MF井上寛都(3年)は攻守を繋ぐ黒子役として欠かせない。
怪我で離脱中のMF仲山獅恩(2年)も見逃せない逸材で、テクニックと創造性を兼ね備えたアタッカーだ。トップチームの練習にも参加した経験を持ち、5月下旬にはレアル・ソシエダとの親善試合で上のステージも経験済みだ。彼が戻って来れば、攻撃の迫力は一段上がるだけに早期の復帰が待たれる。
その一方で、忘れてはならないのが守備陣の安定感だ。とりわけ、素晴らしいのは最終ラインの中央を任されているふたり。キャプテンの坂巻悠月と川口和也(ともに3年)は、サイズこそ175センチにも満たないが跳ね返す力に長けている。そのふたりのプレーぶりに薮田監督も目を細め、賛辞を惜しまない。
「彼らは本当に170センチ前半だけど、ヘディングを相当な数をこなしてくれている。個人でチャレンジする意識もすごく出ている」
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