• トップ
  • ニュース一覧
  • 痛恨すぎた山東戦での敗戦。ACLの悔しさはACLでしか晴らせない...川崎・鬼木達監督が臨む7度目のアジアの舞台【インタビュー2】

痛恨すぎた山東戦での敗戦。ACLの悔しさはACLでしか晴らせない...川崎・鬼木達監督が臨む7度目のアジアの舞台【インタビュー2】

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2024年09月17日

リーグ戦ではなかなか結果を残せずも

山東戦はまさかの敗戦。あの悔しさを今大会に活かしたい。(C)SOCCER DIGEST

画像を見る

 あの山東戦、今、振り返れば多くの反省点も浮かび上がってくると言う。

「アウェーの第1戦は、みんながかなり気持ちを込めて戦ってくれ、勝って帰って来られたのは非常に大きかった。一方でホームではもっと細かいところにこだわっていれば、伝えきれていれば、ああいうゲームにはならなかったのかなっていう想いはあります。

 あの試合、あのような状況になってしまった以上、同点のまま延長戦に入ってもいいと考えていたんです。とにかく時間をかければ、チャンスは絶対に自分たちに多くくると読んでいたので。でも少し慌てて勝負を決めにいってやられてしまった。ミーティングでもっとホームでの延長は問題ないと強調していればと思ったし、ピンチの選手にも声が届くまで伝え続ければ良かった。冷静に戦わせられなかった。

 1点目はミスからの失点で、ああいう大舞台では起こり得るんですけど、起こしちゃいけないプレーがいくつかあって、自分たちのウィークの部分が、もろに出てしまったゲームでもあります。ショックは大きかったですね。昨年からまたがっている大会で、シーズンの最初に本当に大きな目標がなくなる難しさは計り知れない部分がありました」
 それから3日後、川崎は湘南とのリーグ開幕戦を制す。しかし、その後は昨季以上の苦しい戦いのスタートであった。

 湘南戦以降、失点がかさみリーグ3連敗を喫するなど勝利に結びつかない日々。なかなか浮上のキッカケを掴め切れずに、今も降格圏から離れることができずにいる。

 そんななかで鬼木監督はチームにどんな指針を示そうとしているのか。

パート3に続く

■プロフィール
おにき・とおる/74年4月20日生まれ、千葉県出身。現役時代は鹿島や川崎でボランチとして活躍。17年に川崎の監督に就任すると悲願のリーグ制覇を達成。その後も数々のタイトルをもたらした。“オニさん”の愛称で親しまれる。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

※ACLの新フォーマット
 2024-25シーズンからAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)、AFCチャレンジリーグ(ACGL)の3つのレベルの大会に再編。

 ACLEはこれまでより少ない24クラブの出場で、グループステージは東地区、西地区それぞれ12チームに分かれ、8クラブと1試合ずつ対戦(ホーム4試合、アウェー4試合)。各地区上位8クラブがラウンド16(東地区の1位対8位など各地区内の順位によって対戦相手が決定)に進出し、ホーム&アウェーの2試合合計スコアで勝利したクラブが準々決勝へ。準々決勝から決勝は東地区と西地区が合わさったトーナメント戦で、2025年4月25日から5月4日までサウジアラビアで集中開催される予定。
 
 優勝クラブは賞金1000万ドル(約14億6000万円)に加え、4年に1回開催されるFIFAクラブワールドカップ(2029年大会)の出場権を獲得する。
 
 川崎はグループステージで蔚山(韓国/アウェー)、光州(韓国/ホーム)、上海申花(中国/アウェー)、上海海港(中国/ホーム)、ブリーラム(タイ/アウェー)、山東(中国/ホーム)、浦項(韓国/アウェー)、セントラルコースト(オーストラリア/ホーム)と対戦する。
【関連記事】
「上回る人はいない」天才・小野伸二が“最もスゴい”と感じたファンタジスタは?
現代サッカーをどう思うか――小野伸二の質問に中村俊輔の答は?「ファンタジスタ的な考え、10番的なスタイルの人からすると...」
絶対に忘れられない、川崎・鬼木達監督が唯一「早く終わってほしい」と感じたゲーム。ACL挑戦へ続くすべてが始まった日【インタビュー1】
【師弟スペシャル対談1】関塚隆×中村憲剛。川崎時代から継がれるバトン「セキさんがフロンターレの監督になったのはちょうど今の僕の歳」
魅力的なサッカーで注目のJ3福島の“新米監督”。川崎一筋だった寺田周平の就任までの笑いあり涙ありの裏話【インタビュー1】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ