MF
23 アルトゥーロ・ビダル　６
シャビ・アロンソ不在のため、中盤の底に陣取った。荒っぽさが目立つも、守備では相手をしっかり潰してボールも奪ったが、空いたスペースのケアや、攻撃の起点となる仕事までは手が回らなかった。いつもより前線に顔を出す回数は少なく、ゆえにバイエルンの攻撃は多くの時間で厚みに欠けた。
 
６ チアゴ・アルカンタラ　5.5
シャビ・アロンソの仕事を、ビダルと分業してこなした印象。やや下がった位置で攻撃の組み立てに専念する時間が長かった。鋭い縦パスを入れ、自身も前線で効果的に攻撃に絡めたのは、後半途中になってから。しかしそれも、長くはもたなかった。
 
25 トーマス・ミュラー　６
開始３分でロングシュートを放ち、22分にはCKをうまく頭で合わせるなど、レバンドフスキが厳しいマークを受けるなかで、再三フィニッシュに絡んだ。神出鬼没の動きよりも、複数のDFに囲まれても簡単には奪われない強さが目立った。ややトラウマになっていたPKを決めた際、サポーターが最も沸いたのが印象的だった。
 
FW
11 ドグラス・コスタ　６
前半、持ち味であるスピードに乗ったドリブルで中に切れ込むプレーを見せられたのは33分（シュートまで持ち込んだ）の一度きりだったが、後半途中からはその機会が増えるとともに、チームのチャンスの数も増えていった。コマンが入ってからは、ポジションを右から左に移した。
 
７ フランク・リベリ　6.5（108分OUT）
序盤は効果的なプレーが少なく、守備では左サイドにスペースを空けてしまう要因ともなった。しかし徐々にドリブルでの仕掛けが効果を表わし、後半は再三チャンスを作り出した。守備でも自陣深くの逆サイドまでボールを追うなど、精力的かつ献身的な動きが見られた。延長後半、左足を痛めてピッチを退いた。
 
９ ロベルト・レバンドフスキ　５
縦横に幅広く動くも、常に厳しいマークに遭い、前半はほとんどボールに触れず。最初にチャンスに絡んだのは、51分になってからだった。64分にミュラーから、94分にリベリからボールを受けて得点機を得るも決められず。いつもよりプレーのスピードがワンテンポ遅く、凄みに欠けた。
 
交代出場
FW
29 キングスレー・コマン　―（108分IN）
最初はD・コスタと交代する予定だったようだが、左足を痛めたリベリに代わって登場。スピードとテクニックで右サイドから相手DF陣を掻き回すことが期待されたが、良いかたちでボールを受けられたのは数えるほどで、117分にカウンターからドリブル突破を試みるも、パパスタソプーロスに止められた。
 
※採点は10点満点で「６」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。