【湘南】曹監督が超キレた。ホーム7連敗、不満爆発のサポーターと一触即発!

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年05月22日

坪井は言った。「物事が上手く行かない時は必ずある。その問題を誰かのせいにしたりするのはありがち。それこそ意味がない」

苦しい時こそ、誰かのせいにするのは無意味――。湘南唯一のW杯経験者でもある坪井は、とても重みのある話をしていた。写真:SOCCER DIGEST

画像を見る

守護神の村山も「フラストレーションをためさせてしまっていることに、本当に申し訳なく思う」と語った。写真:SOGGER DIGEST

画像を見る

 指揮官は言葉を選びながら、説明していった。

「ストロングな部分をさらにストロングにして、ウィークなところを自然に隠れていくマネジメントをしてきた。賛であり、否であり、どちらとも言えないと、いろいろな意見があるなかで、僕は監督として、それがこのチームに一番必要だと思っている。それによってチームと選手を成長させられる。そうサポーターにも伝えた」
 
 そして選手たちに対する、変わらぬ「信頼」についても語った。
 
「勝点を取りきれなかったところは反省している。それでも希望は持っている。選手たちには期待しているし、これから取り組んでいることを必ず実現していけると信じている。
 
 それでも多くの人が『つまらない』と思っていたら、手前味噌なだけ。選手たちも、サポーターも負けた悔しさはある。しかし選手たちには、ある意味、勝敗の部分のプレッシャーは取り除いて戦ってほしいと言っている。もちろん同時に、それを背負って戦えるのも、さらに良い選手になるための条件だと思ってもいる」
 
 指揮官とサポーターのそのような騒動が起き、主将の高山は唇を噛み締めた。
 
「今、なにより勝つことが大事なのは分かっている。でも、やり方を変えてまで勝とうとしたら、それは湘南ではなくなる。下を向いていても、なにも始まらない。しっかり反省して、次に向けて課題に取り組み準備したい」
 
 またGK村山も次のように語った。
 
「やることは変えない。やっていることを信じ続けて、クオリティを上げていく。ファンの皆さんがフラストレーションを抱えていることに対し、本当に申し訳なく思っている。ホームで一緒に勝利を喜び合えるように、1日1日の練習を大事にしていきたい」
 
 40分に渾身のクリアで絶体絶命のピンチを救った坪井は、自らの経験を踏まえたうえで、重みのあることを言っていた。
 
「物事が上手く行かない時は必ずある。その問題を誰かに押し付けたり、誰かのせいにしたりするのはよくありがちなこと。でも、僕自身はそれこそ、意味がないと思っている。
 
 きつい時こそ、いかに自分自身に矢印を向けて取り組んでいけるか。プレッシャーを受けるのは当然で、だからこそ負けずに続けていかないといけない。
 
 ブレている選手はいない。結果が出ていないことは申し訳なく思うけど、取り組んでいるサッカーは絶対に間違ってなんかいない。ピッチで結果を残すのは、いつでも簡単なことではない。だからこそ、必ずサポーターと笑顔で勝利を迎えられるように、日々取り組んでいきたい」
 
【関連記事】
【J1採点&寸評】「ポゼッションの仙台」へ試金石になる1勝。湘南は息を吹き返したが
PKだろ! 90+4分、ハンドが認められずブーイングの嵐。湘南、最下位脱出ならず
【浦和】古巣との初対戦で快勝。「違和感があった」遠藤航が指摘した湘南の課題、掴んだ確かな手応え
【鹿島】“凱旋試合”で手応えを掴んだ永木に「今日は亮太のおかげ」とチームメイトも賛辞
【湘南】「さらに上へ行くには、まだ曺貴裁の力が必要だ!」。気になる来季去就、サポーターのメッセージに指揮官が伝えた想いとは?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ