試合後のセレモニーで眞壁会長が「頂点を目指す」と宣言し――。
今季のJリーグの日程は、アジア・チャンピオンズリーグ出場組に配慮した影響で(海外遠征から帰国した直後、Jリーグの遠方へのアウェー戦は避けるなど)、湘南はまだリーグ2試合を残す10月の段階で、ホーム最終戦を迎えた。おそらく神奈川にJ1クラブが3つもあるなか、J1復帰組という“一番下”の立ち位置も影響したのだろう。
湘南は15節の鹿島戦で「監督をしてきたなかでベスト3に入る試合で、ベストのなかでもベストと言える前半だった」(曺貴裁監督)と折り返すまでの45分間、鮮やかに2ゴールを奪取。最後は鹿島の猛攻撃を必死に凌ぎ切り、第2ステージ首位の広島と勝点で並んでいた2位の鹿島に2-1の勝利を収めた。
「一緒に戦ってきたサポーターにお礼ができたと思う」と高山薫は語ったが、1年間、チームが進化(同時に、深化も)してきたことを証明する、内容も伴った“会心”の1勝だった。湘南サポーターも応援も選手たちのプレーと一体化していた。
試合後、1年間の感謝を伝えるセレモニーでは、眞壁潔会長が選手とスタッフを代表してサポーターに向けてあいさつした。
「来年もJ1で戦えます。来季、年間シートの値段をJ1平均並みに値上げさせていただきました。そのことについては、私を怒ってください……」
「ただ、小さなクラブの大きな挑戦を支えてください。いつまでも小さいクラブで安住するつもりはありません。J2で勝てなかった何年もの間、多くの方が『いいじゃないか、J2であってもクラブがずっと存続していければ』と励ましてくださいました。非常に嬉しかったです。しかし、ただの一度も、『それでいいんだ』と思いはしませんでした」
「頂(いただき)が目の前に来ています。頂点へ皆さんと一緒に登っていきたい。苦しさを楽しさに変えて、1ミリでも、1センチでも、前へ進んでいきましょう」
そのように語り、来季のサポートを呼びかけた。
そして、最後にひと言付け加えた。
「本来であれば、この後、曺監督と主将の永木から丁寧なあいさつをすべきですが、まだ2試合残っています。なので、簡単なあいさつしかできませんが、ご了承ください」
実際、選手たちはシーズンが終わったとは一切思っていない。ただ一方で、早くも移籍マーケットの話題に上がるふたりを慮ったとも捉えられる言葉であった。
というのも、ベルマーレブルーで染まった湘南ゴール裏には、来季の湘南残留を訴える大きな横断幕が掲げられていたからだ。
湘南は15節の鹿島戦で「監督をしてきたなかでベスト3に入る試合で、ベストのなかでもベストと言える前半だった」(曺貴裁監督)と折り返すまでの45分間、鮮やかに2ゴールを奪取。最後は鹿島の猛攻撃を必死に凌ぎ切り、第2ステージ首位の広島と勝点で並んでいた2位の鹿島に2-1の勝利を収めた。
「一緒に戦ってきたサポーターにお礼ができたと思う」と高山薫は語ったが、1年間、チームが進化(同時に、深化も)してきたことを証明する、内容も伴った“会心”の1勝だった。湘南サポーターも応援も選手たちのプレーと一体化していた。
試合後、1年間の感謝を伝えるセレモニーでは、眞壁潔会長が選手とスタッフを代表してサポーターに向けてあいさつした。
「来年もJ1で戦えます。来季、年間シートの値段をJ1平均並みに値上げさせていただきました。そのことについては、私を怒ってください……」
「ただ、小さなクラブの大きな挑戦を支えてください。いつまでも小さいクラブで安住するつもりはありません。J2で勝てなかった何年もの間、多くの方が『いいじゃないか、J2であってもクラブがずっと存続していければ』と励ましてくださいました。非常に嬉しかったです。しかし、ただの一度も、『それでいいんだ』と思いはしませんでした」
「頂(いただき)が目の前に来ています。頂点へ皆さんと一緒に登っていきたい。苦しさを楽しさに変えて、1ミリでも、1センチでも、前へ進んでいきましょう」
そのように語り、来季のサポートを呼びかけた。
そして、最後にひと言付け加えた。
「本来であれば、この後、曺監督と主将の永木から丁寧なあいさつをすべきですが、まだ2試合残っています。なので、簡単なあいさつしかできませんが、ご了承ください」
実際、選手たちはシーズンが終わったとは一切思っていない。ただ一方で、早くも移籍マーケットの話題に上がるふたりを慮ったとも捉えられる言葉であった。
というのも、ベルマーレブルーで染まった湘南ゴール裏には、来季の湘南残留を訴える大きな横断幕が掲げられていたからだ。