【FC東京】鳥栖と痛恨のスコアレスドロー。今だからこそ考えるフィッカデンティの退任

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2016年05月14日

キャプテン・森重の言葉にもどこか迷いが…。

森重(3番)と丸山(5番)を中心に守り切ったが、肝心のゴールは遠く…。ホームで白星を逃した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 もちろん、クラブにはクラブの考え方がある。そこに文句をつけるつもりなどない。ただ、ピッチで展開されているFC東京のサッカーは昨季のそれよりも中途半端に映る。優勝争いを演じていた昨季の今頃と比べると、迷いのようなものが見えるのだ。
 
 実際、昨季は「内容よりも結果」ときっぱり言い切っていたキャプテン・森重にもどこか迷いが感じられた。
 
「(昨季から)そんなにすぐチームが変わるとは思っていない。こういう戦いでも勝点を拾って、現実的なこともやっていかないといけない。現実的なサッカーをベースにやっていかないと強くなれないところもある」
 
 昨季よりも攻撃的に行きたい。しかし、そうすると守備のバランスが崩れて失点を食らう。ならばやはり、昨季のような守備から入るサッカーも必要だと、そんなふうにも聞こえた。いずれにしても、今季のリーグ戦でFC東京は苦境から抜け出せていない。
 
 11試合を消化して4勝2分5敗の11位(5月13日現在)。FC東京が自信を回復する意味でも、ここでフィッカデンティ率いる鳥栖を叩きたかった。
 
 試合前、鳥栖のメンバー紹介でフィッカデンティ監督の名前が呼ばれると、FC東京のファン・サポーターは大きな拍手で応えた。あくまで主観ながら、それは昨季にクラブ史上最高の勝点をもたらした指揮官への賛辞のように聞こえた。果たして、城福監督、FC東京の選手たちはあの拍手をどのように感じたのだろうか。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
 
 

レスター優勝を記念して、「岡崎慎司 プレミアリーグ優勝記念号」が5月11日に発売されます。岡崎選手の「シーズン回顧録」、ラニエリ監督の「シンジを愛した理由」、レスターのクラブヒストリーなど、ボリューム満点の内容でお届けします。

画像を見る

5月12日発売号のサッカーダイジェストでは、客観的なデータから部門別ランキングを作成。決定力王、ドリブル王、セーブ王など、“11人の王様”を決定する特集を組んでいます。またレスター優勝を記念して、現地レポート「5.7ドキュメント」も掲載。クラブダイジェストでは柏レイソルを取り上げました。

画像を見る

【関連記事】
【J1採点&寸評】FC東京×鳥栖|MOMは鳥栖の中盤を支えた“影の仕事人”。FC東京の阿部はツキに見放され…
【J1】FC東京の新旧指揮官対決は0-0。城福監督「悔しい」、フィッカデンティ監督「満足」
【FC東京】味スタで“新旧”指揮官が激突。城福監督を待っているのは天国か地獄か
【浦和】三菱マークが消える? レッズが直面する3つの問題を改めて整理する
【J1】データから浮かび上がる“11人の王様”。「ラストパス供給王」は、20本以上を放ったあのレフティ
【磐田】強敵と対峙するたびに進化を遂げる小林祐希。同じ「プラチナ世代」の宇佐美から“盗んだ”ものとは?
【G大阪】熱き伝道師・岩下が眠っていたチームに闘魂注入。「球際で戦えという姿勢だけでも見せられたらいい」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ