イブラの行き先はマンチェスター・Uかあの古巣だろう。
ちなみに、モウリーニョのユナイテッド監督就任が正式決定すれば、ライオラは今夏最大のビッグディールを実現する可能性を手に入れることになる。
ポグバに加えて、同じく顧客のズラタン・イブラヒモビッチをユナイテッドにダブル移籍させるという、途方もないアイデアだ。
イブラヒモビッチは5月13日に自身の『インスタグラム』に「明日がパルク・デ・プランスでの最後の試合。王のように来た俺は、レジェンドのように去る」と投稿。契約満了で今夏にパリ・サンジェルマンを去ることを表明した。
実はライオラはすでに、モウリーニョから「イブラをユナイテッドに欲しい」というリクエストを電話で受けている。モウリーニョはインテル時代に1年ともに戦ったイブラヒモビッチのクオリティーとパーソナリティーを十二分に理解しており、それこそがレッド・デビルズ復権の鍵になると考えているのだ。
イブラヒモビッチのその他の移籍先候補はミラン。オーナーのシルビオ・ベルルスコーニは2012年夏の放出を常に後悔しているし、本人も家族を含めてミラノでの生活に満足していたため、状況が許せばロッソネーロに復帰してもいいと考えている。
ただ、今のミランは中国資本への経営権売却交渉の最中で、その行方が決まる6月中旬までメルカートではほとんど動けない状況だ。現時点ではユナイテッドの方が優位だろう。もちろん北米、中国、中東という可能性もゼロではないが、今のところ具体的な話は何もない。
ポグバとイブラヒモビッチがユナイテッドにダブル移籍――。ライオラの思い描くシナリオは、もちろん簡単ではないが、決して夢物語ではないのだ。
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にグアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
ポグバに加えて、同じく顧客のズラタン・イブラヒモビッチをユナイテッドにダブル移籍させるという、途方もないアイデアだ。
イブラヒモビッチは5月13日に自身の『インスタグラム』に「明日がパルク・デ・プランスでの最後の試合。王のように来た俺は、レジェンドのように去る」と投稿。契約満了で今夏にパリ・サンジェルマンを去ることを表明した。
実はライオラはすでに、モウリーニョから「イブラをユナイテッドに欲しい」というリクエストを電話で受けている。モウリーニョはインテル時代に1年ともに戦ったイブラヒモビッチのクオリティーとパーソナリティーを十二分に理解しており、それこそがレッド・デビルズ復権の鍵になると考えているのだ。
イブラヒモビッチのその他の移籍先候補はミラン。オーナーのシルビオ・ベルルスコーニは2012年夏の放出を常に後悔しているし、本人も家族を含めてミラノでの生活に満足していたため、状況が許せばロッソネーロに復帰してもいいと考えている。
ただ、今のミランは中国資本への経営権売却交渉の最中で、その行方が決まる6月中旬までメルカートではほとんど動けない状況だ。現時点ではユナイテッドの方が優位だろう。もちろん北米、中国、中東という可能性もゼロではないが、今のところ具体的な話は何もない。
ポグバとイブラヒモビッチがユナイテッドにダブル移籍――。ライオラの思い描くシナリオは、もちろん簡単ではないが、決して夢物語ではないのだ。
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にグアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。