浦和――決勝点の柏木、助っ人陣に仕事をさせなかった遠藤に最高点の7。森脇も効果的に絡む。

前半終了間際にシュートを突き刺した柏木(10番)。「『シュートを打とう』と思っていたところにボールが来た。どちらの足でも構わず、蹴ろうと思っていた」 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

【警告】大宮=横谷(39分)、和田(56分)、家長(75分)、菊地(90+1分) 浦和=関根(28分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】柏木陽介(浦和)
【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 6
立ち上がりに家長のポスト直撃弾で肝を冷やしたが、その後は助っ人トリオに細心の注意を払いながら、無失点で切り抜けた。
DF
5 槙野智章 6
「今季一番苦しんだ。しかし全員でしっかり耐え、主導権を掴めた」と語り、終盤は遠藤とともにペチュニクとムルジャをケアし、仕事をさせなかった。一方で、試合序盤にはスプリント力のある選手への対応に課題を残した。
6 遠藤 航 7
12分に泉澤のシュートをブロック。手を焼きながらも大宮の鋭いカウンターを、身を挺して食い止める。38分には柏木のFKに合わせ惜しいヘディング弾も放つ。途中出場のムルジャのマークにつき、まったくなにもさせなかった。
46 森脇良太 6.5
開始6分に訪れたピンチで、身体を投げ出しシュートをブロック。高めの位置でボールによく触れ、ビルドアップに加わった。
MF
24 関根貴大 6
どちらも“強気”な泉澤とのポジションどりの駆け引きは見応えがあった。後半は完全に主導権を握り、試合終盤に見せた運動量も光った。が、決定機を作り切れなかった。相手の背中に手をかけてしまう守備の癖も修正したい。
9 武藤雄樹 6 (75分OUT)
30分のシュートは枠には飛ばしたかった。孤立するシーンも、この日は目立った。ただ前線のターゲットとなって柏木の先制点を呼び込む。“1試合ひと仕事”するところは、ストライカーだけに評価したい。
10 柏木陽介 7
テンポの速い展開のなか、ロングフィードで打開を試みていった。前半終了間際、FKの流れで自陣から駆け上がり、一瞬の隙を突きミドルレンジから利き足とは逆の右足のハーフボレーで先制弾を叩き込んだ。「『シュートを打とう』と思っていたところにボールが来た。どちらの足でも構わず、蹴ろうと思っていた」。
20 李 忠成 5.5
18分のカウンターのチャンスで、フリーの関根にパスを通せず。ミスパスやボールロストが目立った。その粗さが逆に前線にアクセントを与えてもいたが……。
22 阿部勇樹 5.5
縦パスを2本インターセプトされ、危うくピンチになりかけた。何度かボールロストも。終盤は次々に投入される助っ人トリオに対し、守備陣に指示を出して統率し、危なげなく守り切った。
3 宇賀神友弥 5.5 (73 分 OUT)
江坂との1対1では冷静にシュートブロック。ただ、プレーの最初の選択肢がバックパスだった印象が強く、推進力を与えられなかった。60分のカウンターのチャンスでも抜け切れなかった。
FW
30 興梠慎三 6 (84分OUT)
ゴールはなかったものの、相手CB陣の脇にできたスペースでボールを受けて起点になる。ビルドアップをさせなかった。
交代出場
MF
7 梅崎 司 6 (73分IN)
左ウイングバックでプレーし、試合を締める。試合終了間際にはカットインから惜しいシュートを放った。
FW
21 ズラタン 6 (75分IN)
CFに入りプレッシャーを与えただけでなく、ボールを持った際は2、3人のマーカーを引き出して、思うように相手にプレーをさせなかった。
MF
16 青木拓矢 ― (84分IN)
シャドーの位置からプレスをかけながら、ボールを効果的にサイドに散らした。古巣との一戦、静かに燃えていた。
監督
ペトロヴィッチ 6.5
苦しみながらも、完封勝利を収めた。試合途中から両指揮官がカードを切り合う展開になったが、効果を生んでいったのは浦和のほうだった。
取材・文
大宮=古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
浦和=塚越 始 (サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
GK
1 西川周作 6
立ち上がりに家長のポスト直撃弾で肝を冷やしたが、その後は助っ人トリオに細心の注意を払いながら、無失点で切り抜けた。
DF
5 槙野智章 6
「今季一番苦しんだ。しかし全員でしっかり耐え、主導権を掴めた」と語り、終盤は遠藤とともにペチュニクとムルジャをケアし、仕事をさせなかった。一方で、試合序盤にはスプリント力のある選手への対応に課題を残した。
6 遠藤 航 7
12分に泉澤のシュートをブロック。手を焼きながらも大宮の鋭いカウンターを、身を挺して食い止める。38分には柏木のFKに合わせ惜しいヘディング弾も放つ。途中出場のムルジャのマークにつき、まったくなにもさせなかった。
46 森脇良太 6.5
開始6分に訪れたピンチで、身体を投げ出しシュートをブロック。高めの位置でボールによく触れ、ビルドアップに加わった。
MF
24 関根貴大 6
どちらも“強気”な泉澤とのポジションどりの駆け引きは見応えがあった。後半は完全に主導権を握り、試合終盤に見せた運動量も光った。が、決定機を作り切れなかった。相手の背中に手をかけてしまう守備の癖も修正したい。
9 武藤雄樹 6 (75分OUT)
30分のシュートは枠には飛ばしたかった。孤立するシーンも、この日は目立った。ただ前線のターゲットとなって柏木の先制点を呼び込む。“1試合ひと仕事”するところは、ストライカーだけに評価したい。
10 柏木陽介 7
テンポの速い展開のなか、ロングフィードで打開を試みていった。前半終了間際、FKの流れで自陣から駆け上がり、一瞬の隙を突きミドルレンジから利き足とは逆の右足のハーフボレーで先制弾を叩き込んだ。「『シュートを打とう』と思っていたところにボールが来た。どちらの足でも構わず、蹴ろうと思っていた」。
20 李 忠成 5.5
18分のカウンターのチャンスで、フリーの関根にパスを通せず。ミスパスやボールロストが目立った。その粗さが逆に前線にアクセントを与えてもいたが……。
22 阿部勇樹 5.5
縦パスを2本インターセプトされ、危うくピンチになりかけた。何度かボールロストも。終盤は次々に投入される助っ人トリオに対し、守備陣に指示を出して統率し、危なげなく守り切った。
3 宇賀神友弥 5.5 (73 分 OUT)
江坂との1対1では冷静にシュートブロック。ただ、プレーの最初の選択肢がバックパスだった印象が強く、推進力を与えられなかった。60分のカウンターのチャンスでも抜け切れなかった。
FW
30 興梠慎三 6 (84分OUT)
ゴールはなかったものの、相手CB陣の脇にできたスペースでボールを受けて起点になる。ビルドアップをさせなかった。
交代出場
MF
7 梅崎 司 6 (73分IN)
左ウイングバックでプレーし、試合を締める。試合終了間際にはカットインから惜しいシュートを放った。
FW
21 ズラタン 6 (75分IN)
CFに入りプレッシャーを与えただけでなく、ボールを持った際は2、3人のマーカーを引き出して、思うように相手にプレーをさせなかった。
MF
16 青木拓矢 ― (84分IN)
シャドーの位置からプレスをかけながら、ボールを効果的にサイドに散らした。古巣との一戦、静かに燃えていた。
監督
ペトロヴィッチ 6.5
苦しみながらも、完封勝利を収めた。試合途中から両指揮官がカードを切り合う展開になったが、効果を生んでいったのは浦和のほうだった。
取材・文
大宮=古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
浦和=塚越 始 (サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。