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【ACL採点&寸評】浦和×浦項|ようやくデビューのイリッチはまずまずの出来。「3枚同時替え」は実らず、グループ2位通過に。

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年05月03日

同点PKを沈めたズラタンは、「韓国のチームとの対戦とあって、熱のこもる一戦となった」。

ビッグセーブでチームを救った西川(1番)。日本代表GKは好調を維持している。写真:徳原隆元

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MF
16
 青木拓矢 5.5
精度の高いサイドチェンジで横に揺さぶりをかけた。ただリードされたあと、もっとアグレッシブに縦に変化をつけたかった。

18 駒井善成 5.5
細かいタッチからドリブルで切り崩し、何度もスタンドを沸かせた。興梠投入後は、左サイドにスイッチ。スタミナが切れたのか、期待された爆発的なアタックは披露できず。

11 石原直樹 6
動きに切れがあった。50分にはズラタンの落としから左足で決定的なシュートを放ったが、GKのファインセーブに阻まれた。浦和初ゴールはまたもお預けに。しかし、その日は間違いなく近づいている。

13 高木俊幸 5.5(58分OUT)
カットインのドリブルからチャンスメイク。40分にはクロスをズラタンにつないで決定的なチャンスを作った。
 
FW
21 ズラタン 6.5
アタッキングサードでのパスがやや雑になったものの、ボールを確実に収めて起点になった。微妙な判定で失点を喫した悔しさを晴らすように、同点に追い付く貴重なPKを決めた。本人は「韓国のチームとの対戦とあって、熱のこもる一戦となった。もう1点取りたかった」と語った。

交代出場
FW
46 森脇良太 5.5(58分IN)
82分に得意のカットインから「モリワキゾーン」に入り込み、左足で強烈なシュートを放つ。守備で後手を踏む場面も見受けられた。「失点シーンは、相手の選手同士がぶつかったのではないかと思う」(ペトロヴィッチ監督)という不運な形ではあったが、頭から突っ込んで相手を抱えてPKをとられた。
 
DF
17 永田 充 6(58分IN)
相手FWのパワーに手を焼いたが、正確なパスでビルドアップに貢献した。
 
FW
30 興梠慎三 6.5(58分IN)
得点は奪えなかったものの、投入後、明らかに流れが変わった。反転からの動き出しに、相手は付いてこられなかった。
 
監督
ペトロヴィッチ 5.5
多くの選手を試したものの、チームとして思うように機能せず。思い切った3枚同時交代は、逆に戦い方の選択肢を狭めてしまった。勝てた試合だっただけに、もったいなかった。試合後の記者会見では、「五輪期間中、約2か月にわたり遠藤が抜ける。そこをどうするかというテーマを持って臨んだ。名古屋戦に続き風に苦しめられたが、選手たちは強い気持ちで戦ってくれた。ミスもあったものの狙いとするサッカーにチャレンジしてくれた」と語った。

取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
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