ネルシーニョ監督の采配は的外れだった。

【警告】柏=D・オリヴェイラ(35分) 神戸=渡邉(6分)、三原(12分)、伊野波(29分)、相馬(45+1分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】山中亮輔(柏)

リオ五輪世代の主軸としても活躍する岩波(5番)はパッとせず。同世代の山中と伊東の活躍に刺激され奮起できるか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト編集部)
【神戸|採点・寸評】
GK
18 キム・スンギュ 5
中央に走り込んだ選手に合わせようとした山中のFKを止められずに先制点を献上し、柏にリズムを与えてしまった。クロスを後ろに逸らすなどハイボールへの対応でやや安定感を欠いた。
DF
3 相馬崇人 5.5(67分OUT)
再三アップダウンを繰り返しクロスを供給したが、精度が低く守備陣に撥ね返された。守備では伊東への軽い対応が目についた。
5 岩波拓也 5
CK時にはターゲットとして得点の匂いを感じさせた。頭上を越えるルーズボールへの対応が遅れ、D・オリヴェイラに独走を許す場面も見られDFとしては評価を低くせざるを得ない。
6 高橋峻希 5
逆サイドからクロスが上がった際、武富に前に入られたり、また背後をとられたりと一歩間違えば失点という対応の悪さが印象に残った。前半、カウンターから1対1の場面を迎えたが決めきれなかった。
39 伊野波雅彦 5.5
前半はD・オリヴェイラへの密着マークが効いていた。荒くなりそうな試合のなか、味方にコーチングをしてチームに落ち着きをもたらした。
MF
7 ペドロ・ジュニオール 5
スピードを持って裏へ抜け出してはいたが、なかなかボールが出てこず。引いてボールを受けても柏の素早い寄せに苦しみ、持ち味を発揮できなかった。
14 藤田直之 5
前半は激しいタックルで試合を荒らし、先制点につながるファウルを犯す。後半は落ち着きを取り戻したが、試合を通してパスが雑だった。
19 渡邉千真 5.5
前を向いた状態でボールを受けることが多かったが、鎌田に動きを封じられてゴールが遠かった。中に入り込んでボールを呼び込むなど工夫が欲しかった。
24 三原雅俊 5.5
前半はD・オリヴェイラにパスが出る瞬間にギアを一段階上げ、出足の早いプレスで柏のエースにストレスを与えた。後半はスタミナが切れたか、鋭い寄せも鳴りを潜め、こぼれ球への反応も悪かった。
32 前田凌佑 5(HT OUT)
ビルドアップに積極的に絡むも、前線に飛び出す動きなどはなく無難なプレーに終始。ハーフタイムに交代を命じられた。
FW
11 レアンドロ 5.5
中央でも、サイドに開いても中谷と中山のマークに苦しんだ。ゴールへの迫力は感じたものの、クロスに合わせたシュートも枠を外れるなどフィニッシュの精度を欠いた。
交代出場
MF
23 松下佳貴 -(HT IN) (56分OUT)
後半開始から前田に代わり出場。ビルドアップでもリズムを崩さず、決して悪いプレーをしたわけではなかったが、わずか10分ほどでピッチを後にした。
MF
27 松村 亮 5 (56分IN)
投入後すぐさま、右サイドから鋭い突破を見せてゴールに迫り期待を持たせたが、その後は味方のカバーに回り、持ち味を出せなかった。
DF
25 東 隼也 5.5(67分IN)
相馬に比べればオーバーラップの頻度は減ったが、上質のクロスをゴール前に送り、存在感を示した。
監督
ネルシーニョ 5
この日は4-3-3で臨むもうまく噛み合わず、後半から投入した松下も10分で交代するなど“らしくない”采配が続いた。昨年2敗した古巣相手にリベンジとはならなかった。
取材・文:多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。