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現地ベテラン記者が香川真司を密着レポート「ゲッツェの復帰と香川の放出はイコールではない」

カテゴリ:連載・コラム

マルクス・バーク

2016年04月29日

バイエルンへの郷愁に駆られるのは理解できる。

注目を集めているのが、フンメルスの去就。ヴァツケCEOは「来シーズンはドルトムントかバイエルン」と明言しているが……。(C)Getty Images

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 ドルトムントの話題で最近よく上る名前が、今夏の退団が取り沙汰されるマッツ・フンメルス。ハンス・ヨアヒム・ヴァツケCEOはあるテレビ番組で、「来シーズンに彼がプレーするのは、ドルトムントか古巣のバイエルンのどちらかだ」と明言した。
 
 これには少し驚いた。フンメルスはインテリジェントで好奇心が強いうえ、27歳という年齢を考えても、国外のトップクラブでの挑戦を望んでいると思っていたからだ。
 
 ただ、彼がミュンヘン育ちであることから、バイエルンへの郷愁に駆られるのは理解できる。しかし、ドルトムントは諦めるべきではない。慰留できる可能性は十分にあると、私は見ている。
 
 フンメルス以外に去就が注目されているのが、イルカイ・ギュンドアンとヘンリク・ムヒタリアンだ。前者は退団が濃厚で、後者は契約延長(17年まで)が有力と言われている。
 
 では、香川は残留するのか? マリオ・ゲッツェは帰ってくるのか? これらの疑問が5月21日のDFBカップ決勝の前に解決されることはないだろう。いずれにせよ確かなのは、ゲッツェが市場に出れば獲得に動くとヴァツケCEOが宣言している点だ。
 
 ゲッツェのドルトムント復帰の可能性は低くない。ただし、それは香川の放出とイコールではない。トゥヘル監督のここ数週間の采配から香川に信頼を置いているのは明らかで、その期待に香川はしっかりと応えている。
 
 ハンブルク戦では、南側のスタンドで香川のチャントが鳴り響いた。サポーターの声援が、上り調子の彼をさらに鼓舞するかもしれない。
 
文:マルクス・バーク
翻訳:円賀貴子
 
【著者プロフィール】
Marcus BARK(マルクス・バーク)/地元のドルトムントに太いパイプを持つフリージャーナリストで、ドイツ第一公共放送・ウェブ版のドイツ代表番としても活躍中。国外のリーグも幅広くカバーし、複数のメジャー媒体に寄稿する。1962年7月8日生まれ。
 
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