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【プレミア現地コラム】レスターのラニエリ監督が涙? バックアッパーが誇示したチームスピリット

カテゴリ:連載・コラム

山中忍

2016年04月28日

震度計が揺れを記録した27節のノーリッジ戦。

89分に値千金の決勝ゴールを挙げたノーリッジ戦。観客が喜びを爆発させた瞬間、キング・パワー・スタジアム付近に設置された震度計が揺れを記録したという。 (C)Getty Images

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 2年前、レスターがウジョアの獲得に投じた移籍金は、その2年前にヴァーディーを獲得したときよりも、昨年の岡崎よりも高い800万ポンド(約13億6000万円)。昨シーズン、チーム最多の11 ゴールを挙げた自負も彼にはあったはずだ。35節の試合が先発6試合目という今シーズンの使われ方に、不満を抱いても不思議はなかった。
 
 たとえば同じ南米生まれのFWで、ビブスをベンチ後列から監督が座れる前列へと放り投げたジエゴ・コスタ(チェルシー)は、スタメン落ちで腐ったケースの典型だ。
 
 その点、ウジョアはチームの一員として尽くす姿勢を貫いてきた。得点はなかった32節のサウサンプトン戦(1-0)でも、途中出場からプレスバックでボールを奪い返すなどして、逃げ切りに貢献した姿が記憶にある。
 
 報道によれば、レスターの地元大学がキング・パワー・スタジアム近辺に設置している震度計が、今シーズン初めて揺れを記録したのが27節のノーリッジ戦(1-0)で、ベンチを出たウジョアが試合終了間際にネットを揺らし、観客の喜びが爆発した瞬間だったという。
 
 大地をも揺るがすエネルギーを生んだ「バックアッパー」に象徴されるチームスピリットが、レスターをまた一歩、奇跡の優勝へと近づけた。
 
文:山中忍
 
【著者プロフィール】
山中忍/1966年生まれ、青山学院大学卒。94年渡欧。イングランドのサッカー文化に魅せられ、ライター&通訳・翻訳家として、プレミアリーグとイングランド代表から下部リーグとユースまで、本場のサッカーシーンを追う。西ロンドン在住で、ファンでもあるチェルシーの事情に明るい。
 
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