「ベンチで浮かべていた不満顔は当然の反応」久保建英の“先発落ち→89分投入”を番記者はどう見る?「ピッチ脇で10分近くでアップする姿は悲しく辛い」【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2024年05月10日
2戦連続スタメン落ちなら、勘ぐりたくもなる
実際、アルグアシル監督のこの采配は的中し、ベッカーは1得点1アシストの活躍でソシエダを勝利に導いた(2-0)。しかしそれと89分までタケを起用しなかったこととは全く別の話で、投入されるまで、ピッチ脇で10分近くアップする姿を見るのは、悲しく辛いものだった。
言うまでもなくタケのモチベーションは高かった。アディショナルタイム突入早々、ゴール前のスペースに走り込んでアルセン・ザハリャンへのパスを呼び込もうとしたが、寸前のところでサウール・ココに阻止された。
言うまでもなくタケのモチベーションは高かった。アディショナルタイム突入早々、ゴール前のスペースに走り込んでアルセン・ザハリャンへのパスを呼び込もうとしたが、寸前のところでサウール・ココに阻止された。
その直後にも、鋭い読みでサンドロ・ラミレスからボールを奪うと、終了間際にはドリブルを仕掛け、対峙したセルジ・カルドナをかわそうとした瞬間に足を引っ掛けられて転倒。明らかなファウルだったにもかかわらず、VARチェックの対象にならなかったのは、ペナルティエリア外で接触があったと判断されたと思われる。
【動画】久保のノーファウルシーン。絶妙トラップからドリブル突破
次節はモンジュイックに乗り込み、落ち目のバルセロナと対戦する。 アルグアシル監督はシーズン当初からそうだったように、タケに賭けるか? それとも、ベッカーのスピードを好むか?
チュリウルディンのエースが2戦連続続けてスタメン落ちとなれば、いろいろ勘ぐりたくもなる。シーズン終盤の重要な時期に、決定的な選手を欠くのは普通のことではない。タケがベンチで浮かべていた不満顔はその当然の反応だった。
取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸
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