シーズン佳境に入った時に試合に絡んでいけるかが鍵。
破壊力のある攻撃を展開した1本目のメンバーのうち、1次予選メンバーは小川のみで、三好と市丸は再招集。神谷、遠藤、森は今年に入って初招集した選手たちだ。三好、神谷、遠藤、森はすでにJ1リーグデビューを飾っており(小川もナビスコカップでデビュー)、チームでの好調をU-19代表に持ち込んだ。
とりわけ三好はチーム立ち上げ時は主軸候補だったが、昨年川崎で出番に恵まれず、コンディションを落とし、1次予選メンバーから落選した。だが、今年に入り、川崎ではナビスコカップでフル出場を経験するなどして、一気に再浮上してきた。
ゆえに今後も所属チームでの活躍によって、抜擢される選手が出てくる可能性もある。だが2得点を挙げたエースの小川は、このチームの柱であることは間違いない。全体を見ると、小川、冨安、今回は不参加だったCB中山雄太は不動の存在と言えるだろう。しかし、それ以外の主軸は固まっておらず、今回の合宿では最終予選のメンバー争いが混沌としてきたことを示した。
「バーレーン遠征では、マリ、バーレーン、メキシコと、育成年代でも結果を出しているチームとガチンコ勝負をしたが、まだまだ自分たちは甘いということを認識できたと思う。
コンパクトさが緩んだり簡単なミスをすれば、そこを突かれていくというパターンが多かった。そこをもっと詰めて行かないと、世界を勝ち抜いて行くのが厳しくなる。たったひとつのミスですべての流れを変えられてしまうので、もっと高い集中力を求めて行きたい。こういう試合を続けて、もっとミスを減らしたい」
内山監督がこう今後の抱負を語る一方で、「ガンバの選手はU-23の試合に出ているし、他のチームでもJリーグやナビスコに出ている選手もいる。ただ、各チームの試合がこれからシーズン佳境に入ってくると、試合に絡める環境がどうなるかという不安はあります。だからこそ、集まった時に質を上げていきたい」と、今後タイトルや残留などが懸かる状況でも出番を掴み続け、その経験値を代表に還元できるかどうかの懸念を示した。
不動と呼べる選手は少なく、今後も目まぐるしく選手のテストが行なわれるであろうU-19日本代表。果たして、最終予選のピッチに立つ選手は誰なのか。5大会ぶりのU-20ワールドカップ出場に向けて、今回の大阪合宿はチームが良い流れにあることを示した合宿であった。あくまでも、『現時点』では――。
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
とりわけ三好はチーム立ち上げ時は主軸候補だったが、昨年川崎で出番に恵まれず、コンディションを落とし、1次予選メンバーから落選した。だが、今年に入り、川崎ではナビスコカップでフル出場を経験するなどして、一気に再浮上してきた。
ゆえに今後も所属チームでの活躍によって、抜擢される選手が出てくる可能性もある。だが2得点を挙げたエースの小川は、このチームの柱であることは間違いない。全体を見ると、小川、冨安、今回は不参加だったCB中山雄太は不動の存在と言えるだろう。しかし、それ以外の主軸は固まっておらず、今回の合宿では最終予選のメンバー争いが混沌としてきたことを示した。
「バーレーン遠征では、マリ、バーレーン、メキシコと、育成年代でも結果を出しているチームとガチンコ勝負をしたが、まだまだ自分たちは甘いということを認識できたと思う。
コンパクトさが緩んだり簡単なミスをすれば、そこを突かれていくというパターンが多かった。そこをもっと詰めて行かないと、世界を勝ち抜いて行くのが厳しくなる。たったひとつのミスですべての流れを変えられてしまうので、もっと高い集中力を求めて行きたい。こういう試合を続けて、もっとミスを減らしたい」
内山監督がこう今後の抱負を語る一方で、「ガンバの選手はU-23の試合に出ているし、他のチームでもJリーグやナビスコに出ている選手もいる。ただ、各チームの試合がこれからシーズン佳境に入ってくると、試合に絡める環境がどうなるかという不安はあります。だからこそ、集まった時に質を上げていきたい」と、今後タイトルや残留などが懸かる状況でも出番を掴み続け、その経験値を代表に還元できるかどうかの懸念を示した。
不動と呼べる選手は少なく、今後も目まぐるしく選手のテストが行なわれるであろうU-19日本代表。果たして、最終予選のピッチに立つ選手は誰なのか。5大会ぶりのU-20ワールドカップ出場に向けて、今回の大阪合宿はチームが良い流れにあることを示した合宿であった。あくまでも、『現時点』では――。
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)