「自分にはまだ先がある。青森山田戦の悔しさを糧に、ジュビロで暴れたい。」

中山、高原、前田と、錚々たるストライカーを輩出した磐田に今季新加入。小川航基は新たな伝説を作れるだろうか。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

今冬の選手権は、3回戦止まりだったが、鮮烈なゴールのインパクトは高校サッカーファンの記憶に残るはずだ。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)
2015年度の高校サッカー界を沸かせた若き点取り屋は、数々の名ストライカーを輩出してきた伝統に惹かれ、磐田への加入を決意。
「前田選手や中山さんを超える、日本一のストライカーになりたい」
大いなる野望を胸に秘め、小川航基はプロとしての第一歩を踏み出した。
――◆――◆――
――選手寮に入寮して1週間(編集部・注/インタビューは1月20日に実施)が経過しましたが、プロとしての実感は湧いてきましたか?
初めて家を出たので、寮生活は新鮮です。全体練習に参加して、いよいよ始まったなと感じました。ハード面を含め、サッカーに打ち込める素晴らしい環境に身を置けて、今は楽しみな気持ちでいっぱいです。
――先日、母校(桐光学園高)での会見で「高校サッカーで“人間力”を学べた」と話していました。早速、その人間力が活きているのでは?
プロになる=社会人、ということ。先輩とのコミュニケーションひとつ取っても人間力が活かせると思うし、鈴木(勝大)監督からは『人間性が上がれば、必ずプレーの精度も上がる』と教わったので、プロでもそこは大事にしていきたいです。
――高校生活で一番印象に残っている試合を訊かせてください。
3年生として戦った選手権の2試合は、心に深く刻まれています。思い出になった半面、あの悔しさは一生忘れられないと思うので。
――PK戦までもつれた選手権3回戦の青森山田戦、PKを蹴る前に相手GKの廣末選手と笑顔で視線を交わしていたのが印象的です。
(年代別の)代表でも一緒にやっていて、いつもあんな感じで仕掛けてきます。僕は相手の動きを見て蹴る方向を変えようとは考えていなくて、迷わず普段通りに蹴ったんですが、結果的に止められてしまった。仲間に本当に申し訳なかったです。
――選手権終了後、メンタルを立て直すきっかけになったことは?
プロとしてまだこれから先がある、ということですね。青森山田戦では、目の前の結果を受け入れられず、頭が真っ白になって力が抜けた感覚になりました。実は選手権後に体調も崩してしまって……(苦笑)。ただ、挫折を味わった時こそ、一番成長できるチャンス。這い上がろうとするエネルギーが大事だと、今までのサッカー人生でも学びましたから。自分には選手権優勝よりも大きな目標が残っている。そう思ったら、落ち込んでいる暇なんてないし、開幕スタメンを目指して準備すべきだと切り替えられました。この悔しさを糧に、ジュビロで暴れたいです。
「前田選手や中山さんを超える、日本一のストライカーになりたい」
大いなる野望を胸に秘め、小川航基はプロとしての第一歩を踏み出した。
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――選手寮に入寮して1週間(編集部・注/インタビューは1月20日に実施)が経過しましたが、プロとしての実感は湧いてきましたか?
初めて家を出たので、寮生活は新鮮です。全体練習に参加して、いよいよ始まったなと感じました。ハード面を含め、サッカーに打ち込める素晴らしい環境に身を置けて、今は楽しみな気持ちでいっぱいです。
――先日、母校(桐光学園高)での会見で「高校サッカーで“人間力”を学べた」と話していました。早速、その人間力が活きているのでは?
プロになる=社会人、ということ。先輩とのコミュニケーションひとつ取っても人間力が活かせると思うし、鈴木(勝大)監督からは『人間性が上がれば、必ずプレーの精度も上がる』と教わったので、プロでもそこは大事にしていきたいです。
――高校生活で一番印象に残っている試合を訊かせてください。
3年生として戦った選手権の2試合は、心に深く刻まれています。思い出になった半面、あの悔しさは一生忘れられないと思うので。
――PK戦までもつれた選手権3回戦の青森山田戦、PKを蹴る前に相手GKの廣末選手と笑顔で視線を交わしていたのが印象的です。
(年代別の)代表でも一緒にやっていて、いつもあんな感じで仕掛けてきます。僕は相手の動きを見て蹴る方向を変えようとは考えていなくて、迷わず普段通りに蹴ったんですが、結果的に止められてしまった。仲間に本当に申し訳なかったです。
――選手権終了後、メンタルを立て直すきっかけになったことは?
プロとしてまだこれから先がある、ということですね。青森山田戦では、目の前の結果を受け入れられず、頭が真っ白になって力が抜けた感覚になりました。実は選手権後に体調も崩してしまって……(苦笑)。ただ、挫折を味わった時こそ、一番成長できるチャンス。這い上がろうとするエネルギーが大事だと、今までのサッカー人生でも学びましたから。自分には選手権優勝よりも大きな目標が残っている。そう思ったら、落ち込んでいる暇なんてないし、開幕スタメンを目指して準備すべきだと切り替えられました。この悔しさを糧に、ジュビロで暴れたいです。