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【FC東京】元ACL得点王のムリキがJリーグデビュー。攻撃の新たなオプションとしてチームを活性化できるか?

カテゴリ:Jリーグ

小田智史(サッカーダイジェスト)

2016年04月11日

「ムリキは攻撃の新たなオプションになる」(阿部)

「まだ45分以上プレーするのは難しい」と現在のコンディションについて明かす。しばらくは“スーパーサブ”として起用されることになるだろう。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 柏戦では、ムリキが出場した時間帯は相手に押し込まれてチームの重心が後ろにかかっていた。最終ラインと中盤が前に出て行けずに前線で孤立気味。守備に戻って切り替えからパスを受けても、ドリブルのスタートポジションが低く、バイタルエリアに辿り着く前にボールを取られてしまう場面が何度かあった。
 
 コンディションはまだ万全ではなく、ムリキ本人も「まだ、45分以上プレーするのは厳しいと思う」と打ち明けている。羽生が「前を向いた時の仕掛けは簡単に止められない。足もとにボールを入れるタイミングを含めて、良い形で預けてあげたい」と話すように、ムリキを帰陣させてスタミナを消費するのは極力避け、彼のポジションまでボールを運んで推進力を促さなければいけない。
 
 また連係面に関しては、「グループでの練習はそれほどやっていない」(ムリキ)状態で、チームメイトのプレーを把握し切れていないところがあるという。それでも、日々の練習でムリキのプレーを見て、周囲は少しずつだが特長を理解し始めている。柏戦後、阿部は「まだ(一緒にプレーして)日が浅いので」と断りつつ、“合わせ”のイメージについて語った。
 
「ムリキは自分でどんどん仕掛けていく選手。ドリブルで行こうとするのは分かっているから、その後にワンツーを挟んだり、パスコースを作ってあげればドリブルもしやすくなるはず。彼のスピードに遅れないように、というのは意識している。これから試合を重ねることに良くなっていくと思うし、攻撃の新たなオプションになる」
 
 Jリーグのキャリアは黒星スタートとほろ苦いものになってしまったが、「リーグ戦は始まったばかり。まだなにも終わっていないし、我々の目標は高いところにある。我々のことを信じてもらい、年末を良い成績で迎えられるように頑張っていきたい」と力強く語る。城福監督が掲げる『アクションフットボール』にフィットし、チームの悲願であるリーグ優勝への“切り札”となれるか。ムリキの真価が問われる戦いが幕を開けた。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
 
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