「5人をドリブルで抜いて決めても、今日のような形でも、同じ1点。僕はあのゴールを誇りに思っている」
大会主催者が選ぶマン・オブ・ザ・マッチ(MOM=この試合のMVP)に選ばれ、試合後にはペトロヴィッチ監督とともに記者会見に臨んだ。主催者選定のMOM獲得は、ホームでのシドニー戦に続いて二度目だ(ちなみに本誌選定のMOMは、遠藤航を選んだ)。
その席で、ある記者から、ごっつあんゴールだったが、一方でミドルへの意識も強まっているようだが――といった質問を受けると、次のように答えた。
「昨シーズン決めた13ゴールのなかで、ミドルや仕掛けからのシュートが少なく、新しいゴールパターンを作りたいと思っていた。ミシャからも『仕掛けてシュートを狙え』と言われてきた。森脇選手や李選手もリーグ戦でミドルシュートを決めていて、レッズは綺麗に崩すだけでないことを示せれば、さらに相手が嫌がると思う」
すると別の記者から、いやいや、ごっつあんゴールではなく、しっかり狙っていたゴールだったのでは? と問われると、浦和の背番号9は嬉しそうに答えた。
「シュートのこぼれ球は、いつも狙っている。確かにごっつあんゴールかもしれないけど、それも自分らしさ。5人をドリブルで抜いて決めても、今日のような形でも、同じ1点。僕はあのゴールを誇りに思っている。これからも、あのような多くのゴールを決めていきたい」
泥臭いゴールは、勲章でもある。そして、この日のさいたまスタジアムを包み込んだ興奮と感動が、なによりその1点の価値の重みを証明していた。
「粘り強いサッカーで勝てたことが大きい。この勝利で勢いをつけて、強い浦和レッズを見せていきたい」
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
※柏木陽介選手の表紙が目印の『サッカーダイジェスト3月24日発売号』では、「2016シーズン J1&J2リーグ全40クラブの戦術ガイド」をお届けします。また齋藤学選手、シモビッチ選手、大黒将志選手、原口元気選手の独占インタビューも掲載。ボリューム満点の内容でお届けします。
その席で、ある記者から、ごっつあんゴールだったが、一方でミドルへの意識も強まっているようだが――といった質問を受けると、次のように答えた。
「昨シーズン決めた13ゴールのなかで、ミドルや仕掛けからのシュートが少なく、新しいゴールパターンを作りたいと思っていた。ミシャからも『仕掛けてシュートを狙え』と言われてきた。森脇選手や李選手もリーグ戦でミドルシュートを決めていて、レッズは綺麗に崩すだけでないことを示せれば、さらに相手が嫌がると思う」
すると別の記者から、いやいや、ごっつあんゴールではなく、しっかり狙っていたゴールだったのでは? と問われると、浦和の背番号9は嬉しそうに答えた。
「シュートのこぼれ球は、いつも狙っている。確かにごっつあんゴールかもしれないけど、それも自分らしさ。5人をドリブルで抜いて決めても、今日のような形でも、同じ1点。僕はあのゴールを誇りに思っている。これからも、あのような多くのゴールを決めていきたい」
泥臭いゴールは、勲章でもある。そして、この日のさいたまスタジアムを包み込んだ興奮と感動が、なによりその1点の価値の重みを証明していた。
「粘り強いサッカーで勝てたことが大きい。この勝利で勢いをつけて、強い浦和レッズを見せていきたい」
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
※柏木陽介選手の表紙が目印の『サッカーダイジェスト3月24日発売号』では、「2016シーズン J1&J2リーグ全40クラブの戦術ガイド」をお届けします。また齋藤学選手、シモビッチ選手、大黒将志選手、原口元気選手の独占インタビューも掲載。ボリューム満点の内容でお届けします。