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【鹿島】機能美に満ちた“11分のハイプレス”。守備の充実にCB植田直通は「“限定されて”ボールが来ていた」

カテゴリ:Jリーグ

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2016年04月03日

プレスとブロックの使い分けは「コントロールできていた」(西)。

この日は決定的な仕事がなかった金崎(33番)だが、豊富な運動量を活かし、前線からの精力的なディフェンスで高い貢献度を示した。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 ポゼッションに優れる川崎を相手に、石井正忠監督は次のような戦略を立てていた。
 
「前からプレッシャーに行き、自由にボールをつながせないことをまずはやろうと思っていました。フロンターレさんのパス回しは質が高く、かわされてしまう部分については、しっかりとブロックを作り、サイドに制限を掛ける形での守備が狙いでした」
 
 プレスとブロック。その使い分けについては、「中途半端にならずにやろうと思っていた。全部(前から)行くとキツイ。そこはコントロールできていた」(西)。
 
 自らアクションを起こし、アグレッシブに奪いに行くのは、今季のテーマのひとつである。新たなスタイルへの取り組みは、開幕時は白星が先行していたとはいえ、イメージからはかけ離れ、ゲームの入り方で苦労していた印象だった。だが試合を重ねるごとに徐々に精度は増していき、今節の川崎戦では、一定のレベルに達していたように思う。
 
 それは、川崎の風間八宏監督の「本当に自分たちのリズム(の時間)というのは試合の中では短かった」や「我々がスムーズに試合をしたとは言えないかもしれない」というコメントからも明らかだ。
 
 前節まで首位に立ち、リーグ屈指のパスワークと得点力を誇る川崎を相手に、アウェーで互角の勝負を演じられたのは確かな自信になったはず。積極的な守備の構築がさらに進めば、攻撃面にもポジティブな変化が生まれるだろう。
 
“常勝軍団”からすれば、いくら内容に見るべき点が多かったとしても、勝利を得られなければ意味がないのかもしれない。それでも、悲願のリーグタイトル奪還に向け、チームは着実に前進しているのは間違いない。
 
 開幕から約1か月を経て、首位の浦和に勝点2差の3位をキープ。上々の滑り出しと言っていい。川崎戦で良い感触は掴めたはず。この流れを切らさずに、次節以降も戦っていきたい。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
 
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